フリッツ・ハーク [3] ヴンダバーなワインセラー 1

(ラッキーにせよ)年号までもブラインドで当てた私に対し、
ハーク氏は言いました。
ヨーロッパに在るワインと、米国やアジアにあるワインとでは
約1年、年齢が違う…というのです。

それはなぜ?…と聞くと、
輸送によるものと思う…と言いました。

すかさず輸入業者の社長が、
完璧なリーファー・コンテナでの輸送をしてるし、
到着した後も、セラーで貯蔵している。
それでも年取っていると感じるか?

すると、それは、特にアメリカで感じた事だが…と付け加えながら、
販売店の管理が良くないから、年増しに感じるのだ
と言いました。

では、最高のワイン造り手が考える
最高のワインセラーとは
一体どんなものだろう?と思いまして質問しました。


frizhaag1
いつも笑顔を絶やさないウンダバーおやじ

その答は、12〜20℃で一定の温度で、
季節・昼夜による変動なく、
変動しても1〜2℃以内であること。
そして適度な湿度があって振動や臭いが無いこと…
と言いました。

理想は何℃?と聞くと
低目の方がより良い熟成をするだろう…
と仰いました。



よっしゃ!

なんです。
実は、当店のセラーは、全くその条件なのです。


この左側の
大きな振幅が、
システム屋さんの
事務所の温度。
(常温にワインを
置くとこんなもの
でしょう)
右側の狭い
一定振幅が、
当店のセラーの
天井部分
(最も温度が高く
温度差が出る場所)
のグラフ。
これでいかに
ワインが守られて
いるかお分かり
頂けるはず
これが今回、システム屋さんと共同開発して
取り付けた温度センサーから得たグラフの一部。
ネット経由で温湿度の監視を行い、閾値を越えると
携帯電話に警告メールを飛ばす。
画像もオプションで追加可能で、ネット経由で監視可能。
3ヶ所のセンサーそれぞれが、温度・湿度を関知する。
この 監視システムは、メンテナンス料=5,000円/月 で販売されます。

「It's Exactly Our Shop's Wine Celler Condition!」

と言うと、矢継ぎ早の質問。

年中1〜2℃の変化しかないか?

1日の昼夜で変動はないか?

振動はないか?

臭いはないか?

とフリッツ・ハーク氏が問う度に、

「Correct!」
と即答する私。

本当にそうか?
と問う彼に再度Correct!と返すと


「ウンダバー!ウンダバー!」

と繰り返し、
私のワインをしっかり売って欲しい
と仰いました。

ブラウネベルガーユッファー ゾンネンウーア リースリング SPT [2002] フリッツ・ハーク家 750ml
ブラウネベルガー
ユッファー ゾンネンウーア
リースリング SPT [2002]
フリッツ・ハーク家 750ml

3,780円 (税込)

何せフリッツ・ハーク氏のワイン生産量は極めて少なく、
「誰が私のワインを売るか…は重要な問題だ」
と言ってるんですから、この言葉を貰った
私としては、もう最高!です。


そして、彼が、私に向け
「しっかり売って欲しい」と言ったのは、
もう一つの要因が、ワインに影響を
与えていると考えている為だったのです。

→No.4へ続く..

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