[10]えぇのんが来ました

フーバー醸造所は、マルターディンゲン村にある関係上、ビーネンベルク畑が、最上にして唯一の所有畑だ…と思っていた。

が、昨年末、「えぇのんが来ました」
と輸入業者が紹介してたのが3種類。

何じゃこれは?
…と眺めて見ると、フーバー醸造所が所有する他の特級畑から造られたワインであった。
それも今までの、レゼルヴェ以上に厳しい規格品のようだ。

まずは《ヘックリンガー・シュロスベルク》
中世の要塞を頂きに持つ畑で、歴史を紐解くと1492年からワイン造りが行われてきた。

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要塞というくらいだから、傾斜が凄い。
最大部分は72度もあったりする。
同畑の全面積は50haあり、フーバー醸造所は6haを所有(うち5.49haがグローセス・ゲヴェックス)。

土壌は、シュヴァルツ・バルトの麓とすれば非常に珍しい白い貝殻石灰層。
鋭角的なミネラルが抽出されるポテンシャルがある。

コート・ド・ボーヌに似たこの土壌は、フーバー氏お気に入りの赤だけでなく、白にとっても極めて好適な性質と言える。







 ヘックリンガー・シュロスベルク
 シャルドネ QbA トロッケン
 レゼルヴェ 750ml



フーバー醸造所所有部分は、南もしくは南西向き、強烈な斜度の為、日照を余す所なく吸収できる上に水はけも極めて良い状態。

現在、ここに〜35年程の樹齢の樹を植えており、単位面積当たりの収穫量を、なんと28hL/haまで絞り込む事により、ちょっと凄まじいワインが産み出されている。






 
ヘックリンガー・シュロスベルク
 [R](レゼルヴェ) シュペートブルグンダー
 赤 QbA トロッケン



ただし、生産量は、330箱程度。
日本に10箱も入って来ないワイン。
まさに「えぇもん」に違いない。


        [To Be Continued...]


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