[14]ついに五房に

ゴーミヨ・ドイツワインガイド…
私が最も頼りにする評価本の一つである。
日本語訳など出ないし、英語版も遅れて出版になるので入手するのはドイツ語バージョン。


       gault_millau


辞書で単語を引くにも、語尾変化が難しい上に特殊用語が多く、四苦八苦。
そんな私でも簡単に分かるのがこの本の示すランキング。

葡萄の房の数で、ヒエラルキーを形成。
最高位の5房は全ドイツで11軒のみ。

これは、ボルドーのシャトーで言うならば、10大シャトーにあたるランク。
しかし、徹底的な実力主義で、すぐに降格させてしまう。
そのシビアさが、信頼度を上げるのだろう。

逆に、昇格はなかなかさせない…と感じている。
4房のベルンハルト・フーバーは、個人的な評価では、2004年頃には5房と判断していた。

いや、少なくとも2005年版では5房になる!と思ってた。
しかしダメだった。
翌2006年版でも昇格しなかった。次の2007年も…。

その間、フーバー醸造所が産み出してくるワインは、感動を与え続けてくれた。
ユーロ上昇の次期と重なって、高値になっていく分、すべてのグレードを毎年飲むことはできなかったが、ベーシックラインの赤=ユンゲレーベンだけは毎年飲むことができた。







 フーバー
 》ユンゲレーベン《
 シュペートブルクンダー
 Q.b.A トロッケン



そして実感したのが、明らかに年々品質が向上していくことなのだ。
肩入れしてるから褒めているのではない。
間違いなく、良くなってきたのである。

そして2008年版。
やった!ついに5房だ!!
ファンとしては、待ちに待った昇格、心から喜び、また年々の品質上昇から、当然とも感じた。

さらに、「Winzer des Jahres」(Winemaker of the Year)
を受賞、見開きトップ載り、時の人となった。

  huber_16

しかし、憧れの造り手だった彼が、本当に遠くへ行ってしまったような
一縷の寂しさも感じた。
ファンの心理は複雑なのである。


         [To Be Continued...]


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