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[34]白熱のライブは続く |
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醸造家が来訪してのセミナー…といえば、
その醸造家が語る事がすべてのように感じられるかも知れない。
例えば百人を越えるオーディエンスで行うセミナーなら、
そうならざるを得ないだろう。
しかし少人数だと、話は違ってくる。
講演者だけでなく、参加者もその会を作っていくことになる。
この日、昼はホテル・レストランなどの業務店関係、
夜は、一般の方々…という二部制で行った。
フーバーさんが話す、主体の部分は、
これまでに書いたようにほぼ同じだった。
が、前者が、仕事の途中で、夜の仕事を控えて比較的静かに終了したのに比べると、
後者はエンスーが多く、突っ込んだ質問が多く出る事になった。
それに応えるフーバーさん、すべてに対して150%体制で臨んでいるだけに
語る一言一言に熱が籠もっていく。
「緊張すると長くしゃべる」
と本人が言う通り、
語りだすと止まらない状況になっていく。
先に開いたDr.ヴァイルのセミナー時も、
会場からのディープな質問が多く出た。
通訳が訳せない語句が出たりもしたが、一つ一つの質問に真摯に答えてくれた。
冷静な対応の内側に、ワイン造りの人物としての情熱をはっきりと見てとれた。
多分、普通では見えない、彼の本質に迫る事ができたのだろう。
今回の通訳は、フーバー醸造所で一年以上働いた人物であるだけに
細かいニュアンスまで伝わり、より深いやり取りが展開された。
手前が通訳・山野氏
お行儀良く聞くオーディエンスに対して語るのも、
セミナーの一つのスタイルだろう。
しかし、分かる人の前では、より熱く、より深く語ってこそホンモノ。
ノリの良いライブ状態になった、この日の一般向けセミナー、
一段とディープで、白熱した内容となっていく。
次のスケジュール(夜の夕食会)が入っているのに、終わらない。
さながら、スタンディング・オベーションの中で
熱く続くエンドレス・ライブ。
フーバー ピノ ゼクトb.A.
ロゼ ブリュット 750ml
このゼクトには1本1本フーバー氏の奥さんの サインが書き込まれています。
こんなオーディエンスそしてセミナーならば、
きっとフーバーさんも喜んでくれたに違いない。
[To Be Continued...]
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