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[41]見えない努力をする人〜収穫量(4) |
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『毎年良くなる』
その理由の説明を受け、確かに品質が上がるだろう…
と納得した様子の質問者。
しかし、すぐまた次の質問を下さった。
“品質を上げる為に“量”を犠牲にしたなら、
我々日本人など到底買う事ができなくなるのではないのか?”
現実にここ数年は買えていたようだし、
今も買えているじゃないか。
本当にそれだけ収穫量を絞り込んだ造りを行っているのか?
という真意だったのだろう。
因みにこの方は赤ワインは不慣れなようで、
ほとんど口を付けないまま赤ワインを残されていた。
じっくりと味わって頂けたなら、きっとお分かり下さっただろうに…
と少々残念ではあった。
実は、フーバー醸造所のワインは、
輸入業者であるヘレンベルガーホーフと親密な人間関係を築いているため、
日本には特別に不足なく供給してくれている。
それがどれほどの集荷力か?を示す話を御紹介しておきたい。
ドイツ領事館勤めの人物が、ドイツ国内の三ツ星レストランに入り、
昨今有名になったフーバー醸造所のワインを飲もう…とした。
しかし、ワインリストを見ると、すべてに×が付いて
「Sold Out」
になっている。
一体これはどうなっているんだ!
とレストランの経営者に問いかける。
すると、
「あなたたち日本人が買い占めたからなんですよ」
と言われた…とのこと。
高品質ゆえに生産量が少ないフーバー醸造所のワインだが
日本に優先して回しているために
ドイツ国内のレストラン、ひいては世界レベルでは
かなり不足している‥というのが実情だ。
品質を上げる為に収穫量を厳しく絞り込む。
その賜である高品質を得たフーバー醸造所のワインを
日本では楽に手にする事ができる。
これは実は、スゴくありがたい状況のようである。
[To Be Continued...]
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