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[45]沖縄プチット・リュにて(1) |
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だいたい、沖縄では泡盛、そしてオリオンビールが飲まれている…
それは間違いないだろう。
そんな意識を抱いて入った、このフレンチ・レストラン
「プチット・リュ」(小さな通りの意)には先客が3組居た。
一番奥に座る二人の客、その隣に案内され着席。
予想に反してその二人が飲んでいるのは、
なんとメルロー100%のボルドー・ワイン。
モロ沖縄系の男の人(実は香川県出身だった)と、
女性が交わすワイングラス、
ウサギの耳にして聞く会話も、スノビッシュでなく、
分かった人のワインを楽しむ会話。
何?
ちょっと予想と違うじゃない。
一つテーブルが空いた隣は家族連れ。
大阪から来た…という声が聞こえて来たが、
家族連れだけに、飲んでいたのは、ジュース類と
オリオンビール。
しかし、その向こうに二人で座る夫婦らしき二人、
テーブルには大きめのグラスに赤い色が踊っている。
風貌から、地元のご夫婦らしき印象。
…と言う事は、この店に来る、地元の人は、
なんと100%ワインを飲んでいるのだ!
フレンチ・レストランとは言え、8月21日という夏、
しかも沖縄の店でワインを飲んでる!
なんて、ワイン好きが、どんな気持ちになったか?
はご想像の通りである。
この店のオーナーとは昵懇だったので、私は、
ズゥズゥしくも自分のマイルストーンと認識している
フーバー醸造所のヴィルデンシュタインを
オーナー夫婦と飲もう…と、前もって送りつけていた。
タイミングを計ってスタートさせよう…
と私は思っていた。
ヴィルデンシュタイン
そして時間の経過と共に、大阪から来たという家族連れ団体は帰った。
店には、両端に二人ずつ2組、
それ以外は我々3人(夫婦+娘)だけである。
そんな時、向こうに座っていた地元夫婦からグラスワインの注文が入る。
そして質問が、
「このワインの葡萄は?ピノノワール。ふ〜ん」
などと言っている。
ACブルゴーニュの優良品を飲んで、ここのシェフのセレクトを褒め、
感心しているのが聞こえた。
[To Be Continued...]
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