[08]レゼルヴェ

初めてフーバー醸造所の赤を飲んだ時、
1.ユンゲ・レーベン(に相当するもの)
2.マルターディンガー( 〃    )
と続けて飲んだ。

 1.ユンゲ・レーベン  ---- ブルゴーニュ・ルージュ

 2.マルターディンガー ---- ブルゴーニュ村名ワイン

 3.アルテ・レーベン  ---- プルミエ・クリュ

 4."R" レゼルヴェ   ---- グラン・クリュ

まず、1.で小学生相手と思った相手に一瞬で吹き飛ばされた。
気を取り直して臨んだ2.で、やはり一撃でリング外だった。

その時3.は無く、無謀にも4.レゼルヴェに向かう事になった。
既に場外乱闘状態で、もうリングには戻れないのは分かっていた。
懸命に自分を取り戻そうとしても味香に圧倒され、完膚無きまでに叩きのめされた。

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頭の中をリセットしなければ、ピノノワールの世界地図が構成できないのだ。
頑迷に『ドイツ』という枠組みで構成しようとするが記憶の中にある味香が許さない。

シャルドネだと、北にシャブリ・南にプイィ・フュイッセがあるように黄金の丘の飛び地が国境を越えた場所にある…という認識もアリなのかも知れない、と言い聞かせるしかなかった。

レゼルヴェ。
それは、マルターディンゲン村のビーネンベルク畑の最良の部分。樹齢は50年以上(現在のレゼルヴェ)。
新樽で18ヶ月以上の熟成。
年産わずか400箱余り。


 
フーバー
 シュペートブルグンダー
 "R" レゼルヴェ



突出した内容、圧倒的な風格、そして希少性も含めて国賓歓待用に使われた事も納得できる。
こんな凄いワインを造るのはどんな怪物なのだろう…と、ベルンハルト・フーバーの名に、
畏敬の念を抱かせたワインでもあった。


           [To Be Continued...]

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