[09]グローセス・ゲヴェックス

表記のシンプルさとリーズナブル・プライスが受けて「クラシック」というカテゴリーは、ある程度、定着した感がある。

しかし、同時に設定した規格であるグローセス・ゲヴェックスは、ほとんど通人にしか通用しない。
地方によってはエアステス・ゲヴェックスと名称を変えるだけでなく、補糖ができたりできなかったり…もう、何が何やら分かったものじゃない。

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だけど、これ、難しく考えずに、VDP(ドイツ優良生産者組合)が設定した、『特級』畑の設定、そしてその製法規格だと勝手に判断している。

つまりは、『グローセス・ゲヴェックス』を名乗れば、超優良畑で、それに見合った造りで醸される…ドイツ版のグラン・クリュ!って思うようにしている。

少しだけ突っ込んで考えてみると…

1971年のドイツワイン法改正で、マルターディンゲン村にある畑はビーネンベルク畑に統一された。

総面積は130haにも達し、良い部分とそうでない部分が混在する事は否定できない。
その中でも、フーバー醸造所の所有は15haでかなり良好な部分である。

さらに、グローセス・ゲヴェックス指定部分が10.45haある。
かつては、

    Bienenberg(旧来のオリジナル部分)
    Grabvenberg
    Atzlenberg

と呼ばれた畑達である。
つまりは、所有畑15haのうち、特級指定が70%もある…という事である。

レゼルベは、当然のことながら、この特級指定部分からの原料を使う事になる。


 
マルターディンガー ビーネンベルク
 [R](レゼルヴェ) シュペートブルグンダー
 赤 QBA トロッケン



レゼルベの樹齢は、かつては40年以上としていたが、現在では、『50年以上』に表記を改めている。
進化する味わいと、その内容の凄さの秘密はこんな部分にもあるに違いない。


         [To Be Continued...]


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