サッポロワイン マイワイン体験教室(第2回)

芽かき・誘引作業

今年の春は雨が多く寒い日も多かったため、
最初に作業の予定していた日から2週間
おくれの
5月27日に作業を行いました。


                   
芽かき前

まず、担当する葡萄の木に自分の名前プレートの
設置を行いました。

その後、今年実をならせる新芽のうち花芽が付いている
枝を約15
cmに1本の間隔で残し後はすべて、
かき取って
しまう作業を行いました。

この作業は
今年実を実らせる枝を決めると同時に
枝に生らす葡萄の房数まで決定する大変重要な
作業です。
枝は既に長い
もので50cm以上は伸びており、
1本の新芽に2つ位の花芽が付いているので、
出来るワインの量もほぼ
この段階で決定されます。

私の担当
する樹は何故か花芽の数が少なく担当する樹が
1本追加されました。


                 芽かき、誘引後


この花芽が付く枝は前年の6月頃には決定しており
人工的に変えることは
難しいと担当の方は説明されて
いま
した。
葡萄作りで自然の力には
逆らえない事があることを
知る
機会となりました。

とにかく担当
する樹がこれで5本になり、何だか得した
気分になりました。

芽かきの後は伸びた新芽が風で、あまり動かないように
ワイヤーに
固定する作業を行いました。

この作業は風などで枝が動くことで枝が傷ついたり
枝にストレスを与えないようにするため欠かせない
作業です。
この作業では受光・風通が良くなるように効率よく
枝を配置しなければいけないので、この作業をはじめて
行う私にはとても難しく感じました。

 作業中にビオデナミーについて担当の方に質問して
みましたが、少なくても雨の少ない
ヨーロッパと日本との
気候の違いを考慮するべきであろうという回答でした。

当日、午前中は晴れ間も見え暑かったのですが、私が
作業を行った午後は強い雨が降ったり止んだりし
作業には、あまり向かない天気でしたが、作業を
強行しました。
担当の方には付き合っていただき感謝いたします。

勉強会では葡萄の栽培方法について説明がありました。
この勉強会では新しい品種の育種方法や繁殖方法、
仕立て方法、剪定方法、土表面管理等について説明が
行われました。
土壌水分の生育に与える影響の説明の中で、土壌は
適度な乾燥状態でより果実の生育が進むという説明が
ありました。
土壌は湿潤な状態になると枝が成長するばかりで果実の
成熟はあまり進まないため、日本では、いかに枝の成長を
押さえるかが重要な点であるという説明や、
摘房のタイミング
では果実の熟成開始時以降の適切な時期に行わないと
全く意味が無いと言う説明もありました。

いづれの事も全く知らない私にとって大変ためになる勉強会
となりました


花芽は2週間くらいで開花予定




花芽の数がとても少なかった樹齢14年の樹


次回の袋掛け・摘心作業を楽しみに、今回の教室は
終了となりました。