サッポロワイン マイワイン体験教室(第3回)

摘芯・除葉・袋掛け作業

7月1日
当たらなくても良い天気予報が見事に当たり
今回も雨の中の作業となりました。


                  作業前の葡萄

今回の作業では必要以上に伸びた枝の除去作業と
房の周りの葉や枝に多く茂っている葉の除去
そして特別に全ての房への袋掛けを行いました。
葡萄の枝の勢いはとても良く
>枝の先端を切られたった葡萄の樹は
葉の付け根から新しい枝が分岐し
上へ上へと伸びようとしていました。
樹からの栄養を葡萄の房に集中させるために、
これらの枝を取り除く作業を行いました。
 葡萄の房周辺にある葉は葡萄の房への
日の当たりを邪魔し房の生育に悪影響を
与えるため除去しました。
また、葡萄の枝に密集した葉は葡萄の樹の風通しを
悪くさせカビや病気の発生要因になるため
適度に除去するようです。


                 作業後の葡萄

特に今年のように雨が多い場合はカビや病気が
発生しやすいため今後、定期的な観察が必要に
なってくると担当の方は説明して下さいました。
これから2ヶ月位先に行う収穫作業までの間、
畑では私たちの知らない苦労が多くあるのだろうと
思いました。

 マイワイン体験教室では特別に全ての葡萄の房へ
袋掛け作業を行いました。通常のワイン用葡萄では
行わない作業ですが、大切な葡萄ということで特別に
行っているそうです。私にとって、この作業は
生まれて初めてでした。


              袋を掛けられた葡萄様

ということで悪戦苦闘しました。
枝の付け根付近まである葡萄の房を専用の袋で
覆って留めるだけ、と書いてしまえば簡単ですが、
袋を留める時、力任せにすると房が取れそうな気がし、
そっとすると袋がうまく留まらないため大汗を
かきながらの作業となりました。当然、今回の作業は
ほとんどの参加者が初めてのはずですが上手な人は
手際良く、あっという間に作業が終わり、
>周りを見回すとほとんど人がおらず、さらに大汗
...。
見かねた職員の方が手伝ってくださり何とか
作業終了となりました。前回といい、今回といい
職員方に大変感謝いたします。

 勉強会では、ワインの醸造についての説明がありました。
赤ワイン、白ワイン、ロゼワインの醸造工程の違いや
酸化防止剤である二酸化硫黄の効果、発酵、オリ引き、
熟成の作業内容とその目的、ワインの成分等についての
解説が行われました。二酸化硫黄については葡萄の状態に
よって添加する回数は異なることや添加によって有害菌の
繁殖を抑える事、赤ワインなどの赤色色素抽出作用がある事
などの説明がありました。発酵に使用する酵母については
発酵させる温度やワインの味香によって使い分けており、
自社で作った培養酵母を使用することもあるという説明が
ありました。




次回はいよいよ収穫・搾汁作業となります。
これから順調に葡萄の生育が進んでくれることを
願いながら今回の教室は終了となりました。