サッポロワイン マイワイン体験教室(第6回)

ラベルを自分のワインに貼り付ける作業


12月2日、いよいよワイン教室も最終回となりました。
今回は、前回作成したワインラベルを自分のワインに
貼り付ける作業を行いました。

前回パソコンで作成したワインラベルは
4種類の台紙があったにもかかわらず、
それぞれ個性がでており、見ているだけでも勉強になりました。

自分で作成したラベルですが、改めて見ると
文字や写真等を色々入れすぎてしまい,
ごちゃごちゃした感じになっていることが分かりました。
ワインの顔になるラベルは極力シンプルにする方が、
よく目立つように思いました。                         

   写真1 ラベル貼りの説明

さて、今回の作業のラベル貼りですが、
簡単そうに見えてなかなか奥の深いものでした。
今回は担当の方に、どの位置にラベル貼れば、
きれいに見えるか教えていただきました。

まず大きな表ラベルですが、瓶の底から
2cmくらい上に貼ると瓶とのバランスがよい事、
次に小さい裏ラベルは表ラベルより
5mmくらい上に貼ると表ラベルとのバランスが良くなることを
教えていただき作業に取り掛かりました。

自分のワインにラベルを貼っていくと、瓶だけの時は、
味気なかったものが,ラベルを貼ったとたんワインとしての
存在感が出てくることには驚きました。
ワインに命が吹き込まれたように感じたのは
他の参加者も同じようでした。

自分のワインに愛着を感じるようになるのです。


     写真2 ラベル貼り前の瓶

ラベルを貼るという作業は一見シンプルな作業
ですが実は大きな感動を与えてくれる瞬間だと
いうことを気づく事ができました。
最後の作業も終了し、参加者の皆さんの感想を
聞いた後は、いよいよマイワインの試飲会と
なりました。が、今ラベル貼りたてのワインは
あまり冷えていないということもあり、前回,
n詰めの際に半端になったワインをワイナリー
の方が出してくださり、こちらを試飲する事に
なりました。


      写真3  ラベル貼り作業中

試飲前,私の想像では同じような場所で
同時期の収穫を行ったワインに違いが出るとは
とても思えませんでした。

しかし、試飲してみてビックリしました。
味わいや香りに明らかに違いがあるのです。
酸味が多いものや、甘みが残っているもの、
少し苦味があるもの、香り豊かなもの等。

ラベルが各々違うように味わいにも
個性が現れる事も大きな発見でした。

この事をワイナリーの方に質問したところ、
同じような場所でも日当たりの違いや葡萄の木の状態の違い、
収穫時の葡萄の状態や葡萄を搾汁する時の力加減など
様々な要素が違うために、この差が出てくると
説明してくださいました。


   写真4 ラベルを貼り終えたワイン1

小さい畑ながらテロワールの違いを感じることが出来、
またもや大発見です。
最終的なワインを飲む事で作り手を含めた
畑の個性を知ることが出来、大変勉強になりました。

今回のマイワイン体験教室に参加するにあたって
「天・地・人」の力を終結したワインは
どのようなものになるのか大変楽しみにしていました。


   写真5 ラベルを貼り終えたワイン2

今年は春先に寒い日が多く、さらに春から7月にかけて
雨の日が多くなりあまり「天」に恵まれた年では
無いように思います。

しかし,ワイナリーの 方がいつも整備してくださっている「地」と
私たち参加者一人一人が心をこめて世話をした事による「人」の力で
今年にしか造る事の出来ない最高のワインが
出来たのではないかと思います。



  写真6 ラベルを貼り終えたワイン

最後に、マイワインでお世話になりました
サッポロワイナリー岡山工場の工場長さんを始め
職員の方に心より感謝を込めて、マイワイン
体験教室の報告を終わりたいと思います。


写真7  今年の仕事を終えた葡萄の木(12月12日撮影)

マイワイン体験教室で出来ましたマイワインは
Vin Le Pin倉敷ワイン教室に一部提供します。
ワイン教室の皆さんの意見もお聞かせいただければ幸いです。