ヴァイルがウチにやって来た [04] 睡蓮Nr.2

ロバート・ヴァイル醸造所は、所有している畑のうちグレーフェンベルク畑を、祖先からの遺志を継ぎ、より高い次元のワイン造りへの素材と考えている。
だから、村名・畑名を記している。

一方、キードリッヒ村にあるヴァッサロスとザンドグルッブの2つの畑からの収穫は、畑名表記をしない“グーツワイン”(醸造所名をワイン名とする)として販売する方針を確認できた。

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具体的には“ロバート・ヴァイル”として各グレード(QBA,Kabinett,Spatlese…)を出荷している。

しかし、このヴァッサロスという畑は、確かにグレーフェンベルク畑よりは少し劣るかも知れないが、客観的に評価して“特級畑”なのである。
ザンドグループ畑も、標準レベルよりかなり高い、“一級畑”と判断して良いだろう。

この二つの秀逸な畑をブレンドして、醸造所名ワインとして出荷する… っていうのは、贅沢すぎる造り方と言えるだろう。

ロバ-ト ヴァイル
   リ-スリング カビネット[2005]


このカビネットの中身は、キードリッヒャー・ヴァッサロス、キードリッヒャー・ザンドグループなのである。

ただ、本質を知る人は少ない。 所有する畑を安易にブレンドしたグーツ・ワインのカビネット、としか捉えない人も多いだろう。

だけどその原料と造りを知った時、ちょっと存在が違って見えてくるはずである。
ホンモノを知る人だけが享受できる悦楽…
ヴァイルのグーツ・ワインにはそんな深さがある。

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そしてさらに、もう一つの仕掛けがこのワインの味をより深いものとしているのだ。



ロバ-ト ヴァイル
   リ-スリング Q.b.A[2005]


[To Be Continued...]


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