10-0105 来たな今月も!マメなシェフめ!!

2007 ベルジュラック セック ブラン キュヴェ プレスティッジ
シャトー デ ゼサール
Bergerac Sec Blanc Cuvee Prestige
Chateau Des Eyssards

100106_01毎月初めに、
“今月のランチ”の試作品を持参して現れる
倉敷の美観地区にあるビストロ
フテューラ・フルールのオーナー・シェフ。

当店の年始営業が始まる本日5日、早速ご登場!

『讃岐コーチンのフリカッセ』
うぉぅ…盛り上がる響きのメニューじゃないの!

讃岐コーチンは、
香川県特産鶏で、コーチンの特徴=脚毛を備えた大型鶏、
この鶏を父親に持つ肉用タイプの讃岐コーチンの肉は、
歯ごたえとコクがあり、肉そのものの旨味がある香川が誇る地鶏
…ということで、素材的には極めて興味深い。

100106_02これを素材にしたフリカッセ。
肉質から軽めな赤なら十分に対応ができるだろうが、
今回は王道の白で押してみたい。
このメニューなら、当然しっかりと詰まって
飲み応えがあるもの。
そしてこのシェフの味付けならば、
凝縮していても重鈍でない旨味に満ちたもの…
という選択を強いられる。

と、難しげな事を言っているけれど、
実は既に心当たりあり!
パスカル・キュイセなる人物が造る、ベルジュラックの特上物、
2005年は豊作のあまり、息苦しいほどの力強さだった。
しかし2007年、伸び伸びとした果実味を内包した仕上がり。

100106_03これだよ、これこれ!
ってことで、マリアージュ検討。
よっしゃ!
心地良い果実味から、膨らむボディが、
ソースを巧みに受け止める。
ワイン単体の時は、焦げたオークの風味を強めに感じたが、
このフリカッセと同時に食せば、見事に節度を持ったバランス。

100106_04セパージュは、ソーヴィニヨンブラン40%、セミヨン30%、ミュスカデル30%と
いかにも調和を期待させるものだが、その作者の
思い通りに均衡が取れているかのよう。

南西地方に位置しながら、その造りは、ボルドー的な手法、
新樽・一年樽・二年樽を各々1/3ずつ使用して深く複雑な味わいを構築。
単体で飲んだ時に感じる、梨などのフルーツ、ナッツ、蜂蜜、そして焦臭が
シェフ入魂のお料理の影に見え隠れしながら楽しませてくれる…。

単体でも、オススメのこのワイン。
フテューラ・フルールのお料理とのマリアージュ。『超』を冠して、オススめしたい。
心も温か~くなる幸せの味わい、お試しあれ!