06-0808ラ・トゥール・ボワゼ来訪 [05] 傑作なラインナップ

ラ・トゥール・ボワゼのオーナー、
ジャン・ルイ・ブドゥ氏は、気の良さそうな農夫…
って印象。
傑作なのはラインナップ。

 1.ヴァン・ド・ペイ

ラ・トゥール・ボワゼ
メルロー

2.ミネルヴォア

3.マリエル・エ・フレデリック
(ミネルヴォア上級キュヴェ)


ミネルヴォワ 赤
マリエル・エ・フレデリック[2004]

4.マリー・クロード
(ミネルヴォア最上級キュヴェ)


ミネルヴォワ 赤
キュヴェ・マリー・クロード[2002]

…となっていく。

家族を大切にするから、メインにするAOCミネルヴォアの
上級品として、二人の娘の名前=マリエルとフレデリックを使い、
最上品として、妻の名前であるマリー・クロード
というのは、土地を愛し、家族を愛する彼として、
実にストレートで、心地良いラインナップである。

が、これで完結すれば、ただの田舎オヤジ…のブドゥー氏、
それ以上のものが実はあったのだ。

その名は
“ジャルダン・セグレ”

100107_06
…意味は“秘密の花園”

おぃおぃ!オッサン!!
家族の名前の上に、この名前は無いだろう…
と思いながら、通訳に向け、
「家族以外の彼女の事か?」
と聞いた(スケベなオヤジめ!という意味深な笑みを浮かべて)。

すると、ブドゥ氏、ちょっとだけ顔が引き締まり、
首を横に振った。通訳が言うには、
これは、妻の名を冠したマリー・クロードを
3年間以上瓶熟させたものだ。
家族の愛と支えがあるから仕上がる最高のワインを
時の流れに置く事で、より理想の姿へと導く。

その理想に最も近いもの、
それは妻・家族の愛に支えられて働く自分の仕事の結晶として
この秘密の花園は存在している。

…とのこと。

彼の“理想”に最も近い姿、
それが、このワインに違いない。

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