人間の記憶はあいまいなもの。
昨年こうだった…というのも時の流れと、
自分の頭の中での整理の度合いによって、
現実よりはデフォルメされた記憶がファイルされてしまう。
感動や喜び、そして落胆や怒りという感情を伴うと
よりそれが激しくなってしまうのは人間だから仕方がない。
このワインに関して昨年=2005年は、
「イチゴ水のような物足りなさ…」
を感じたのが本音である。
しかし、昨年より天候が悪かった今年2006年ものは、
瓶の外から見ても、何やら色が濃くなっている。
グラスに注げば、間違いなく昨年より色・味とも
濃くなっているのが認められた。
なんの、もしかしたら色だけよ…と思い口に運べば、
フレッシュなストロベリーなどの香だけでなく、
明らかに昨年より果実味が増して味わいが濃くなっている。
もう、イチゴ水…などとはとても言えない、
しっかりとしたヌーヴォーのバランス良い体裁を整えている。
ボージョレ・ヌーヴォー カンソン社[2006]
1,666円 (税込)
参加者が、「この価格ならケース買い」とばかり、
在庫品を買って行ったので、完売してしまった。
船便が入るので、お急ぎでない方は、そちらでどうぞ。
これは、今回、コストパフォーマンスが最も良かった物の
一つとしなければならない仕上がり。
ボジョレー・ヌーヴォー カンソン社 [2006]【船便】
960円 (税込)
蔵元がネゴシアン系だから、とか、
天候が悪かったから…ということを
安易に言えない事を知らしめた1本、
今年の飲み比べ判定は波乱のスタートとなった。
[品 質→ 普通 ●良い 優良 秀逸 最高]
[質:価→ 普通 良い 優良 ●秀逸 最高]
[To Be Continued…]