ボージョレ地区最高の10村の中でも、その最右翼たる
モルゴン村に所在するドメーヌ。
従って、“ヴィラージュ”と付くのは当然。
さらに樹齢が40年以上の古木、最も陽当たり良い
ヴィエイユ・ヴィーニュの葡萄をヌーヴォーに仕立てたもの。
加えてノン・フィルターで味わいを
最大限に引き出す努力をしている。
これ以上の素材、品質、造りは望めないというヌーヴォーを仕上げた…
とは、輸出ディーラーの言葉。
ドメーヌのクロワ・デ・ゾルムとは楡の木の十字架。
歴史と風格、そして何かストーリーを感じさせてくれる名前、
これは飲まねば…と、試飲に参列させた。
ボージョレ・ヴィラージュ・ヌーヴォー
ドメーヌ・クロワ・デ・ゾルム [2006]
2,548円 (税込)
グラスの中の液体は、紫のトーンを持った赤、なかなかの濃さ。輝きもある。
揺すれば、ベリー系…ストロベリーやクランベリー、
そしてカシスやバナナなどの要素がありながらも
どれかが激しく出てくる…という事はない。
言わば、行儀良さがある。
ボディはライトながらもちゃんと密度感があり、
各要素が無理なくまとまっている味わい。
モルゴン・40年樹齢・VV・ノンフィルター、これ以上は望めない…
という謳い文句から、つい激しいスタイルを期待してしまうのだが
結構優等生のバランス派で、異物感的な突出が少なく
残念ながら得票を得られなかった。
でも私は、まとまりの良さと、お料理に合わせ易い
キャラクターが備わっている事から、
評価したい品質だと感じた。
リヨン風サラダ?それともトンカツ、ピザでも合わせてみたい。
[品 質→ 普通 良い 優良 ●秀逸 最高]
[質:価→ 普通 良い 優良 秀逸 ●最高]
最高としても良い品質
[To Be Continued…]