フランスで圧倒的なシェアのボージョレに比べ、
イタリアの新酒は、全土で造られている。
どれが良いかなぁ…なんて探してたら、
“ルーチェ”を造る名門=フレスコバルディの新酒があったので、
すぐに入荷する事に決めたのが昨年の事。
何と言ってもイタリアのトスカーナ州の貴族、
下手なものなど出荷するはずはない。
フレスコバルディは、芸術や文化などでも知られ、
七百年以上のワイン造りの歴史をもつ名家。
14世紀にはヨーロッパ中の宮廷にワインを納め、
15世紀には建築家や彫刻家も彼の顧客となった。
19世紀後半になると、トスカーナで最初に外来種栽培に取り組み、
最新の栽培法や醸造法にも積極的に着手。
新たな発想と技術を導入しながら、伝統を守るフレスコバルディは、
やはりワイン好きにとって憧れの造り手。
同家の造る銘醸ノヴェッロは、サンジョヴェーゼ葡萄を主体に、
少量のガメイとメルローを加えている。
名前は、美しい花束(フィオーレ)、しかしなかなか上出来の
花が沢山まとめられているようだ。
ヌーヴォ・フィオーレ
フレスコバルディ[2006]
2,378円(税込)
美しくも少し濃い赤。
香はイチゴなどフレッシュなだけでなく、複雑で深い。
2005年は皮革や獣、肉などを感じたが、
2006年は比較的優しく仕上がっていて、
ベリーなどのフルーツを主体としながらも、
クローヴやシナモンなどスパイスが備わっているよう。
今年飲んだ他のノヴェッロよりもフィニッシュがしっかりとして、
しっかりとしたボディは風格さえ漂わせる。
設定温度は14℃付近から始めてすこしずつ上げた方が良さそう。
色んな花が咲き誇る花園へ迷い込んだような気にさせてくれるワイン。
[品 質→ 普通 良い 優良 ●秀逸 最高]
[質:価→ 普通 良い 優良 ●秀逸 最高]
[To Be Continued…]