2.マルターディンガーが、
13世紀最高の赤ワインとされていたなら、
それ以上のグレードを造るという事は
例えれば、こういう事だろうか。
1.ユンゲ・レーベン —- ブルゴーニュ・ルージュ
2.マルターディンガー —- ブルゴーニュ村名ワイン
3.アルテ・レーベン —- プルミエ・クリュ
4.”R” レゼルヴェ —- グラン・クリュ
アルテ・レーベン=古い樹。
場合によってはただの商標?
とさえ捉えられそうな名称。
しかしフーバー氏のこのワイン、名前に恥じない
ヘヴィーな意味を持っている。
フーバー氏がそのワイン哲学の根底に持って
いるのが樹齢の古さと低収量だ。
2.マルターディンガーには20年までの樹齢を使っている。
古い樹…と名乗るなら、それよりは上でなければならぬ。
実際、このアルテレーベンには、20年~40年の樹齢を使っている。
畑の表記はしていないが、
マルターディンゲン村のビーネンベルク畑からの葡萄である。
その樹齢が高い部分ということだから、
少なくともヴィエイユ・ヴィーニュ以上である。
13世紀の伝説を越える為にも
圧倒的な品質でなければならない。
新樽18ヶ月以上の熟成は、その一つの手法なのだろう。
フーバー シュペートブルクンダー アルテレーベン Q.b.A トロッケン 750ml
スペックでは味香は語れない。
しかし、超一流蔵元のプルミエ・クリュよりも
厳しい規格で造っている…そのストイックさは、
シトー派の精神に通ずるものなのかも知れない。