中華料理 一品楼
とりあえずメニューを…
頭の中で想像するのと、
お料理とワインを、実際に合わせてみるのとでは
隔たりが生じてしまう事もしばしば。
概ね推測はできるものの、それは
机上の空論・絵に描いた餅。
現場合わせを行い、隙間を埋めなければならないし、
埋まらないギャップがあれば、
論理を曲げる必要さえ生じる。
簡単に、「中華にはロゼ」などと言われる場合も多い。
それは、確かに間違いではないのだが、
余りに一般論…野球の打撃は、ストライク・ゾーンの
内角高めを振れ!
と言っているようなもの。
そこからトレーニングを積んで、各場面の
シチュエーションに合わせて練習し、
本質に近づこうと努力を重ねる。
時には外角を流して打ったり、
低めを力任せにすくい上げたり、
悪球打ちさえ視野に入れ、トレーニングしなければならない。
実際の食事になった時、
ロゼだけをすべてのお料理に繰り返し出す…など
既にマリアージュの楽しみを
放棄している事に他ならない。
と言いながらも、合わせるメニューが決まらなければ、
いくらワインを持ち込んでも空回りである。
一品楼のマスターが考えているメニューの組み立てを
とりあえずは出して貰うことにした。