07-0603 休日は慌ただしく過ぎて…[04]蒜山ワインのブレンド-その2

検体は7品目。以下の通り

2005年物
(A) No.104 Nadalie(フランス系)
(B) No.105 Allier(フランス系)
(C) No.106 American(アメリカ系)
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2006年物
(1) No.108 Pennsylvania(アメリカ系)
(2) No.109 Allier MT(フランス系)
(3) No.110 Allier MT(フランス系)
(4) No.111 Pennsylvania(アメリカ系)
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オークの種類も簡単にアメリカ産とかフランス産とか言ってたけど、
単純でないことを名称から知った。
最近では、焼き具合のオーダーできるらしいので、
製造側としてのチューニングはかなり難しそうだ。

さて、まず各々を単体で飲んでみる。
2005年ものは、概ね酸が強い。
果実味は十分にあるのだが
酸の強さが目立ち過ぎるスタイル。
2005年の単体は、共感得るのはなかなか難しそうだ。

一転して2006年物、気候も違ったという事だが、
それよりも、余りに強烈な酸を和らげる手法を施した…と言う。
するとどうだ。この味バランスは。
一挙に良くなっている。

それでもまだ酸は強めであるが、数段上に上がっている。
中でも
2006年物(1) No.108 Pennsylvania
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は非常に良い。
単品で販売可能である。
山葡萄は高価で、なかなか安くはならない。
多分、三千円の上の方になるのだろうが、
ポリフェノールの多さ、そして今話題のリスベラトールの多さでは、
ヴィティスヴィニフェラ系の一般的なワインの
数倍の含有量を誇る健康派だ。

味がこの領域に達して、健康という付加価値がつけば
あながち無理とは言えないかも知れない。

そしてこれがもし2000円程度になったとすれば
全日本レベルに到達…と言い切ることができる。
なかなか難しいだろうが、頑張って欲しい…と願っている。

さて、それに次いで単品で良い素材は
2006年物(2) No.109 Allier MT
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である。
ただしこれは単品で出したら、前者(1)には及ばない。

一方(3) No.110 Allier MT
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は、少し木の香が癖があるように感じるし、

(4) No.111 Pennsylvania
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は、ボディがヘナッとして、
木の香が前に出過ぎている。

樽に入れると思い通りに成長してくれるとばかりは限らず、
かなり難しいことなのだ…と単品を飲んで実感した。

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個々の特徴をしっかりと頭の中に置いて、
次に、色々なブレンドに挑戦していく。
1:1とか、さらに1:1:1…1:2:1など、細かに繰り返す。
余り多くを混ぜても思い通りの素性へとは伸びず、
また、伸ばしたい個性が隠れたり…
とこの作業の難しさを知った。
[To Be Continued…]

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