という事で、ブレンド作業を終えた後、
風呂に入る。
そして、寝れば終わり…とはならないのが自営業者。
本日のテイスティング用にピック・アップした物に向き合う。
昭和の終わり頃の路地裏のスナックの看板のような…
バラのラベルに哀愁を感じながら、表記を見つめる。
ドメーヌ・モン・サンジャン
アレアティコ[2005]
ヴァン・ド・ペイ・ド・リレ・ド・ボーテ
1,500円 (税込)
ヴァン・ド・ペイの表示名称が、
L’Ile de Beaute =The Island of Beauty
「麗しき島」としても良いが、できれば美人の島」としたいかな…
などと思いながら頭封を外す。
コルシカ島のワインだ。
しかもアレアティコという葡萄は
ナポレオンも好んだという古来種、
彼のように3時間の睡眠に近くなってしまうのか…
と思いながら資料を眺める。
コルシカ島では、このモン・サンジャンという生産者のみが
その伝統を受け継いでいる…と記されている。
コルク上面には、コルシカ島の形状が焼き付けられていて可愛らしい。
栓を抜いた時点で、華やかな香が立ち上がる。
ベリー、ライチ、そしてえも言われぬ芳香。
(バラの絵ラベルでもバラの香の要素は無い)
スタート温度はセラーから出して来た12℃で、
普通ならばタンニンの硬さやザラつきが気になるのだが
このワインに関してはスムーズ、
これは「冷やして飲む赤ワイン」としてイケそう。
アレアティコはマスカットの突然変異とも言われており、
マスカットに、黒葡萄の果実香がブレンドされたような
個性的なニュアンスを持っているのかも…。
これは、これからの季節、暑くても飲める赤、魚料理にも合わせられる赤…
として勧められるなぁ…と実感。
そんな事を思いながら、冷えて美味しいこのワインが
少しずつ温度が上がり、変化していく様を観察。
結果的にwifeと二人で半分ほど空けて、
本日の科目は終了。
私の慌ただしい休日はこれで終わって寝床に就く。
おやすみなさい。
[The End]