締めのデザートに合わせるワインも重要だ。
メニューは、
・二種のチョコレートムース
・バニラとキャラメル ラムレーズンのアイスクリーム添え
なのだ。
この部分まで、「ブルゴーニュ三昧」を貫く事は素材的に無理なので、
ワインの選択肢を広げて考える。
フランス全土だけでなく、ドイツやイタリアやスペインまで。
ヴェレナー ゾンネンウーア
シュペートレーゼ[2006]
ミューレンホフ 375ml
ドイツの2006年には、極めて高品質でリーズナブルな価格の
貴腐ワインが多いので使えないか…と考えたが、
チョコレート系、そしてキャラメル…となれば、
合わないとは言えないが、シェフのお料理を考えると没。
イタリアのパッシートやスペインのマラガなども
考慮に入れながら検討したが、
イメージだけでなく、風味が合わない。
コルシカ島のモスカートも考えたが、今一歩。
結局は、定番中の定番とも言うべき
ヴァン・ドゥー・ナチュレールを登場させることにした。
モーリー オーダージュ
ドメーヌ・ド・スーレーヌ
『美食家の合意』も奨める、マリアージュ。
ルーションの強い日照がもたらしたしっかりした色素、
ヴァン・ドゥー・ナチュレールの製法による高いアルコール。
そしてカカオやチョコレートなどのニュアンス。
…選択の範囲は狭かったが、これは間違いなく合うだろう。
頭の中でも、綺麗なハーモニーが聞こえてくる気がした。
[To Be Continued…]