08-1002 ベルンハルト・フーバー来訪記念[47]沖縄プチット・リュにて(3)

プチット・リュ

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那覇の公設市場の、一筋入った場所。
凡そ、レストランとしては不向きな立地では…と思っていた。
しかし、それは、見る目が無かった事を、後から知る事になった。

後から案内された公設市場の中で、魚も肉も、新鮮な物を仕入れ放題。
能動的に素晴らしい仕入れを行うなら、
これほど適切な場所はない。

だいたい、公設市場自体が、観光客が多く訪れるのだから、
観光地の一部と考えれば、集客にも問題は無かった。
最もレストランとして、素晴らしい場所である事に
行ってみて初めて気づいた。

でも、月・木が休みという週休二日制は、客商売としては…
とも思った。
しかし、これも、根本的な間違いである事も、後から分かった。

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シェフ=新屋健一さんは、この休みの日を利用して、
野菜やハーブを直接農場へと買い付けに行くのだ。
その為には絶対に必要な日なのである。

何の事はない。
最高の素材を揃える為の場所、休日…なのだ。

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それは、お料理に接すればすぐに分かる。
ここのお店の、素材の生かし方は、実に良い。
美味しい素材の長所を、最も良い状態で楽しませてくれる。

最高の素材を手に入れた。それをどうしたら
最高の状態でお客に出せるか…
そんな心の動きが、お料理から伝わってくる。

私は、お料理に添えられたルッコラを口にした時、
一瞬で沖縄の大地に心奪われた。
それほどに鮮烈で、香り高く、美味しかった。
ただの付け合わせの野菜一つ…かも知れない。
しかし、それが、究極の状態で私の口に入った、
それは、栽培農家と新屋シェフの心の産物に違いない。

この店は、那覇の、いや沖縄の宝である。
この、素材に真摯に向き合うシェフの造るお料理が
ランチ980円なんてあり得ない。
沖縄を、那覇を訪れたなら、ぜひ行くべき店である。

…と自信を持って言う事ができる。

そして、できれば、在庫しているフーバーさんのワインを飲んで欲しい…。

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