09-0722 これで、決まり!

2007 ザルヴェイ シュペートブルクンダー トロッケン
ヴァイングート・ザルヴェイ
Salwey Spatburgunder Trocken Weingut Salwey

c0178330_1916621映画で展開されたイメージから
その主人公のイメージを捜していく…
これは想像力の勝負。
思い込みを現実にしていく世界。

自分の中で構築されたカッコ良さが、
味わい・香となって、現実に受け止められ、
納得できれば良し。
できなければ答を求めて繰り返すしかない。

transporter3_poster1ということで、トランスポーター3の主役
フランク・マーティン(ジェイソン・ステイサム)
のイメージのワインを捜して、それらしきワインを飲み続け、
かなり目星をつけていたのに10本を越える事になろうとは…。

c0178330_2085946頭封を外したコルクのヘッドには、
カビが生え、良い貯蔵の証明、この時点で期待大!

が、栓を抜いて愕然。これは東欧かぃ!?
ショックを隠せない。いくらコルクが高くなっても、そして
長期の貯蔵の必要がなくても、これは無いよな…と思える短さ。
(↓上側がこのワイン、下側は良質なボルドーワインのコルク)

c0178330_2084289グラスに注げば、やや薄めの赤、しかし中心部分に、
少し紫のトーンがあり、ピノノワールとして標準的。

初め、微弱発泡を感じ、赤系の可愛らしい果実味。
揺すっていると下草、ヨード、古樽の印象も。
10分ほどでそこそこ開き、オレンジの皮の風味。
ハーブとスパイスも絡み、茹で小豆も存在、
質の良いピノノワールの定番とも言える仕上がり。

ボディはミディアムより僅かに軽め、しかし決して
薄いのではなく、剛性と柔軟性を確保しながらの軽さ。
旨味多く、たおやかな風味が心地良く迫ってきます。

巧みな樽使いは古い樽?喉越しがするすると良すぎて
つい飲み過ぎてしまう。
軽めな味わいながらも余韻はしっかりと伸び、
アフターテイストも豊かで、心地良い苦みが引き締めます。

c0178330_12271858このイメージだ!
どこかしら清楚でストイック。
そう感じると、短いコルクは、車の軽量化・チューニングにも似た
無駄を省いた姿かも…なんて思えてきました。

お料理に合わせて、色々楽しんでみたい。
派手さはなくても美味しさが確実にあって、
気がつくと、自分で驚くほど飲んでしまうワイン…

このハマり感、フランク・マーチン。
グラスの向こうから駆けてくる。

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