10-0528 マリアージュの王道

ブルゴーニュ ピノ・ノワール 2006
ミッシェル・ピカール
Bourgogne Pinot Noir 2006
Michel Picard

倉敷美観地区・フテューラ・フルールのシェフが、
6月のランチmenuを持って登場!

鴨だ!
オレンジソースだ!!

マグレ鴨のロースト
オレンジソース
マスタード風味

ならばお約束のピノノワールを。
それもニューワールドでない、ブルゴーニュ産を。
これは、他のワインでは代え難い組合せ。

ニューワールドでも南仏でも、ピノを使った
おいしいワインはあるじゃない…
と言われても、合わせようとする領域が違う。
価格の高低でなく、もっと精神的なレベルの話。
コシヒカリを炊きあげて茶碗に盛った時、
コンソメスープではなく、澄まし汁に手が伸びる…
という、理屈でない世界の話だ。

ソースがまたこれ心地良く鴨肉を引き立てるからなおさら…。
あるフランス人ワイン生産者が、
「マスタードはワインに合わない」
と言ったので驚いたが、このマスタードの香を絡めた
オレンジソースは、ピノノワールに向けて
レールを引いているかのようだ。
鴨肉をフォークで口に運ぶ。
フォークを置いてグラスに持ち変えた途端、
それは軌道の上を進むように口に接する。
液体が流れ込んで来た時…
離れていた恋人が出会った時の感激。
口の中で抱擁,素晴らしいマリアージュが
繰り広げられる。

テーブルから口へ、グラスの通る軌跡は、
ヴァージン・ロードに違いない!
と思えるほど。

「王道」と言えるマリアージュ。そして
世界中のどのお料理も成し得なかった調和が
ここに繰り広げられていく…。

この組合せ、ぜひ一度。
ご体験頂きたいと思う。