2008 ボージョレ・ヴィラージュ プリムール セレクション・ヴィエイユ・ヴィーニュ・ド・センタンス・パル・ジェラール・カナール・アンバサダー・デュ・ボージョレ
シャトー・ド・ブラスレ・ロワ,ティエリー・カナール
Beaujolais Villages Primeur
Selection Vieilles Vignes De 100 ans Par Gerard Card Ambassadeur du Beaujolais
Chateau de Blaceret-Roy Thierry Canard
ボージョレに関しては、日本に最も貢献したと思われる輸入業者が
キモ入りで引っ張って来た100年樹齢物。
案内リーフレットの前面にこの顔が出てたので、
生産者の顔かなぁ?…と思っていました。
現物が着いたら、モロにラベルでちょっと驚き。
何?このお爺さん?…って思ってたら、
ボージョレの親善大使を37年以上も務めた人で、
存在自体がボージョレ…みたいな人のようです。
さらに、甥のティエリー・カナールは、
「ボージョレ・ヴィラージュのプリンス」と呼ばれて、
共に所有する畑には、百年を超える究極の葡萄樹があると主張。
そんなウリ文句だらけのこのワイン、急いでグラスに注がねば…。
出足で僅かに獣臭?けれど間もなく消え、
ボージョレらしいフルーツ香が
下から湧き上がってきました。
その果実香は、地味ながらシュァなもの。
ボディはしっかりしていて、
僅かに角のあるタンニン。
後味は伸びていき、
力強さを十分に主張します。
フランスから初めて国外に出された…というだけあり、自信の品質なのでしょう。
スタート時点では特に、気難しげなブルゴーニュ・ファンに受けそう。
しっかり開くと、ちゃんとボージョレの形を整え、
親善大使の肩書き通りの姿を見せてくれます。
それはな親しみ易いというのではなく、威風堂々として、
荘厳ささえ感じさせるものです。
これは、力強い。試飲会で7位を獲得。
ホンモノが分かる人に是非勧めてみたい。