06-0818今、最も魅力的なイタリア…ファルネーゼ4 カミッロ親父はwise or clever[7]

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伊=ファルネーゼのカミッロ、
独=フリッツ・ハークのヴィルヘルム
二人のセミナーが終わった後、夕食の場所への移動は
近場という事もあり徒歩となりました。

輸入業者の女性スタッフが、
夕食の時に飲むワインを運んでいたら、
ドイツ人のハークさんは、
「俺が持ってやる」声をかけます。

おぉ、お堅いイメージのドイツ人にすれば…
と思ってたら、イタリアのカミッロ親父は、
何も言うことなく、サッと取って
そそくさと歩き出してしまいました。

さすがに女性に対する動きは一枚上手。

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レストランに入りまして、
まずは自分の白ワインが皆に注がれているのを見て
カミッロ親父は言いました。

このグラスはどこの国が作ってる?

ツィーゼル。ドイツです。

と誰かが言ったの聞いて、
やっぱりそうか。
ドイツのおかげで、俺のワインが旨くなった!

…さすがにイギリスで30年のビジネスマン、
見事なリップ・サービス。

わっはっは!
と喜ぶフリッツ・ハーク氏。

ここからは、ハーク氏・カミッロ氏二人揃って、
こちらに向かって「飲め飲め!」の嵐。

その溢れかえるワインの中で私は気づいたのです。

ドン・カミッロは、何もかも捨て去って、
理想だけを追い求めるスタイルではない。
現代に生じた激流を、
逆行してでも理想へ行こうとするのではない。
ストィックなそんな造り手の姿は格好が良いのだが…。

理想を追い求める心は同じでも
激流を巧みに利用しながら、その場所へと至る…
そんなwise、あるいはcleverな造りを
彼は行っているのだ…と。

例えばこのシャルドネ。
バトナージュ(味香を深める為の澱とワインの撹拌)は
普通の蔵元は棒で掻き混ぜますが、彼の蔵では
樽を転がして行います。

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シャルドネ [2005] ファルネーゼ

これによって酸化やバトナージュの程度の差が少なくなり
美しい熟成と色彩、程良い厚みと
オイリーな口当たりを得るのです。

樽も、アメリカ産・フランス産・新樽・1年樽を
数学的かつ合理的に組み上げ
このワインに的確な風味を与えているのです。

だから価格に比して評価が高くなるのです。
このトレッビアーノ・ダブルッツォも
ガンベロ・ロッソ ヴィニ・イタリィで1グラスを獲得。
トレッビアーノ・ダブルッツォ
[2004] ファルネーゼ

この品質が、この価格で出るならば、
まだまだイタリア・ワインの優位性は失われていない…

そう感じさせてくれるカミッロ親父のワインなのです。

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