06-08-26魅力的なスペインワイン [05] マガーニャ1991年リゼルヴァ

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理想を求め、マガーニャ兄弟が植えたメルロー、
1968年から重ねた樹齢は、ワインに深みを与えていきます。
樹が太くなり、根を深く下ろし、
地の底のミネラル分を吸い上げるようになります。

高品質を目指すマガーニャ兄弟の日々の努力、
外来種を植えた事で浴びる冷ややかな視線、
1985年のスペインのDO加盟、
そんな流れの中で、葡萄の根は
ゆっくりと、ゆっくりと下へ伸びて行ったのです。

そして20年の齢を数える頃、
その品質は、他の追随を許さぬ領域へと到達、
最高の葡萄を実らせ続けるようになります。

そんな脂の乗った時に造ったこのリゼルヴァ。

セパージュは、
メルロー70%、
カベルネソーヴィニヨン15%、
カベルネフラン15%、
他5%

さらに長い樽貯蔵、そしてゆっくりとした瓶貯蔵。
1991年のナヴァラ地方は、とびきり良い年とは言えず、
グラン・リゼルヴァは生産されておらず、
事実上、マガーニャ醸造所の最高原料が
このリゼルヴァに惜しみなく使われています。

       
    ヴィーニャ・マガーナ
     リゼルヴァ[1991]
    ボデガス・マガーニャ

きめ細やかさと丸さはボルドー右岸にヒケをとらず、
16年を経た熟成感は、誰にも真似ができない境地。
知ってる人にしか飲ませたくない贅沢な味と香。

飲む前には3日以上瓶を立てて置き、
静かに栓を抜けばコルク周辺には酒石。
丁寧にデキャンティングしてグラスに注げば
縁に煉瓦色を帯びた緋色。

この色こそは
周囲に何が起こっても、
静かに根を伸ばし続けたメルロー葡萄の色、
ワインになって16年の時が積み重なった色、
周囲の冷ややかな目にも屈しなかった熱い心の色。

そして何よりも、私をナヴァラの大地へ運んでいく
美味しさの色…なのです。

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