10-0108 サヨナライツカ その3

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SAYONARA ITSUKA
一瞬の恋が、一生の愛へとつづく。

100114_01踏み外すことなく、一つずつ積み重ねていく。
順風満帆とは、その努力を知らぬ人達の嫉み。

分かれ道では、周囲の評価の得られる方を選ぶ。
『好青年』とは間違いのない選択を
繰り返してきた者への称号。

秘かに、力と知識、そして経験を蓄えていく。
その裏打ちを自信として進む人生の道。

100114_02門の向こうに続く並木道。
目指すのは…遙か向こうに見え隠れする宮殿。

日陰もあれば逆風も吹くだろう。
しかし、陽の当たる場所を、そして足下の良い所を
着実に踏みしめて進みたい。

困難や誘惑、不運や妨害があったとしても
めげず、諦めず、目的に向けて着実に進む。
それこそが『好青年』の生き様。

何があっても、生き様を貫く自信はあった。
上司の命に背いたのも、より良い結果を
つかみ取る自信があったから。
そして結果さえ出せば、認めてくれる確証があったからだ。

100114_03しかし、この女、出逢った瞬間から
こちらをコントロールした。
それが当たり前であるかのような動き、
言葉。振り回されるしかない自分の歯がゆさ。

これが本当の自分なのか…と抗う気持ちさえ
蕩かせてしまう魔力。

負けない。負ける訳にはいかないのだ。
元の世界に戻る。
そして宮殿の前に立つ。
振り向いた時、見えるものは…

100114_04グラスに注げば、美しいルビー色。
綺麗な色合いで、足にも色が見えるるほどの濃さ。
香は、レッドカラントやチェリー、そして黒系果実が追いかけてくる。
クレバーに配された焦げ臭。
華麗さとほろ苦さ…まるで人生の縮図を
見せてくれるような気さえする。

嫌味のない酸は、少し強いが美しく、
程良い旨味と、深い味わい。

必要十分な、ミディアムちょい重めのボディは、
美味しさのツボを押さえ楽しませてくれる。
これはまさに優等生のワイン。

振り向いた時に見えるもの、
それは 本当の愛 であると思いたい。

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