08-0812ベルンハルト・フーバー来訪記念[33]赤3(5)マルターディンガー・ビーネンベルク レゼルヴェ

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これこそが、自分が誇りを持って伝えるものだ…
と言わんばかりに、フーバーさんの目が光る。

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この場に提出されなかったアルテレーベンを
プルミエ・クリュに相当する…とするならば、

「このレゼルヴェこそは、ブルゴーニュのグラン・クリュに相当するもの」

との言葉は、力強さに満ちていた。

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マルターディンガー ビーネンベルク [R](レゼルヴェ) シュペートブルグンダー Q.b.A. トロッケン 750ml

なおも説明が続く。
1954年~1958年に植えた、つまり50年前後の樹齢。
簡単に言うけど、この樹齢は私と同じ年齢だ。

私が生まれた頃…言うのも恥ずかしくはあるが、
冷蔵庫も洗濯機も一般家庭に出回り始めようとする時代。
幼い頃、テレビは、近所の金持ちの家に見に行ったし、
電話は、町内で数件しかなくて、商売をやってたウチは、
町内中の人を呼び出しに行ってた…そんな時代。

その頃から根を延ばし始めたピノノワールは、
一体どの程度の深さまで到達しているのだろうか…
と自分の年齢と重ねながら想像するだけでワクワクとしてくる。

しかも、この古木からの収量を、なんと25hL/haにまで絞り込むのだ。
こんなバカげた数値は、数値だけを売り物にしようとする
南仏のワインぐらいしか見た事がないほどだ。

この時に提出したのが2004年で、収穫から4年は経ているが、
「閉じた状態でまだまだ…」
と作者本人が言う。

「ビーネンベルク畑の最良部分だけで造っているので、
樹齢・収穫量・テロワール…すべてを考慮して、
グラン・クリュと判断して欲しい。
従って、瓶詰め後、10年以上経って飲んで欲しいワインに
仕上がっている。」

と誇らしげに言った。
さらに続けて、

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「ビーネンベルク畑の特徴は、最もタンニンの抽出ができる特性を持っているので、
寿命も長くなると感じている。だから2008年の今、飲んで欲しいのは、
この2004年ではなく、1995~1996年辺りだ。」

…と言われても、そんなもの、持っている人はほぼ居ないですがな…。

「レゼルヴェも、1988年から全くフィルターがけをしていない。
だから、外観からの透明度を観察しても、ピノらしい透明感は無いだろう。
しかしそれは、内容の充実度を示すものと考えて欲しい。」

「6~7年立てば、オリが抽出してくるから、それから飲むのも良いだろう。
若い頃、世界のトップワインを飲んだ時、オリがしっかりと出ていたから
自分のワインについてもオリが出る事を誇りに思っている」
…とフーバーさんは語った。

(これは、オリについてつまらないクレームを付ける人への牽制ともとれる…)

オリについては、面白い見解を語った。
ブルゴーニュの造り手からも良く聞くのだが、
オリを一緒に飲んで欲しい…と言うのだ。

ボルドーではあり得ないが、ブルゴーニュのオリは、
ある意味、味わいと捉える事もできる。
上澄みの味、中間部分の味、そして底に近づいた時のオリが混ざって来た時の味
それらすべてを楽しむのも、ピノノワール・フリークとしては
アリ…なのに違いない。

フーバーさんは続けた。

「オリを飲むと酵母の味が残っているような気がする。
その風味が出る事を、フーバーさんは、非常に良い事だ…と考えている。」

オリを除けてしまうのは一つの手だが、
一緒に飲むのも、より楽しめる手法なのだ…と語られると、
かつてはオリが抽出したものを捨ててしまった事を悔やんだ。

次回は、フーバー醸造所のワインで、オリと共に飲んでみたい…と思った。

[To Be Continued…]

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