09-0715 進歩のもたらす感動

Pocket

2007 アスマンズホイザー・ヘーレンベルク
シュペートブルクンダー Q.b.A トロッケン
Dm.アスマンズハウゼン,
スタッツヴァインギューター・クロスター・エベルバッハ
Assmannshauser Hellenberg Spatburgunder Q.b.A Trocken
Domaine Assmannshausen,Staatsweinguter Kloster Eberback

アスマンズホイザー125年ほど前のことでしょうか、
「ドイツ最高の赤!」
って判で突いたような文言を頼りに
アスマンズホイザーの
各グレードをいくつも飲みました。

その時、これを最高と言うのなら、
ドイツの赤は視野に入れる必要なし…と判断。

再度、10年ほど前に集中して飲んだ時も
ことさら変化はありませんでした。
いかにドイツ好きの私とて、
テロワールの悪さを嘆き、
ご無沙汰にならざるを得ませんでした。

しかし、すべてがいつまでも変わらずにいる訳ではありませんでした。
造り手の技術、飲み手の意識も、テロワールでさえも。
久々に出会ったこの銘柄、

前のスタイルのままだったらもう向き合うのも終わりだな…
などと半ば高飛車な態度で抜栓、グラスに注ぐと、

むむっ…
赤とすれば標準的?いや、そこそこ濃い。
少なくともかつての姿とは大きく違っている外観が
グラスの中で揺らめいています。
これがドイツのピノ?
少し紫っぽい黒さを中心に持った赤です。

香は、赤い果実。イチゴ、チェリー。ゆで小豆。
森の下草。ヨード。ハーブも…。
舌触り滑らかで優しさがあります。
マロラクティック発酵が完璧に行われているからこその複雑さと旨味、
それは間違いなく、残糖0を意味する構成です。

ボディは軽やかながら、後味は結構長くて豊か。
複雑さも持っています。
スリムだけど、筋は通ってしっかり。
角の取れた飲み口は、ついもう一杯!と言いたくなる…
飲み手を楽しませる力が内包されているようです。

アスマンズホイザー2ゆったりとした余韻に身を委ねながら、自分自身を戒めました。
誰が昔と同じだと言った?誰が進化してないと言った?
旧態依然で、座して居られるほど、ワインの世界は甘くない。

地球温暖化も影響しているでしょうが、それ以上に
飲み手の要望を受け止め、確実に、そして大幅に進歩しています。
それを理解しようとしないようでは飲む資格がないよ…
ってこのワインの美味しさに叱られたような気がしました。

ヘーレンベルク。
地獄の山は、私の心を赤く染め、
進歩のもたらす感動で私を揺さぶってくれました。
[To Be Continued…]
———————-

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です