ベルンハルト・フーバー来訪記念【全47回】[index]

憧れの人物。
誰しも心に抱くスターが居るだろう。
この業界に居て良かったと思えるのは、
遠い存在のスター達に、光栄にも会えるチャンスがある事だ。

時として、こちらから出かけて行くのではなく、
そのスターが降臨してくれる事さえあり、冥利に尽きる。

野球少年は、イチローや松井に会えば感激するだろうし、
サッカーファンは、ベッカムに会えるとなれば天にも昇る心地だろう。
私にとってそんな、いやそれ以上の人物。

ベルンハルト・フーバー。

その人がヴァン・ルパン倉敷を訪れた。

08-0322ベルンハルト・フーバー来訪記念[01]宝探し
08-0323ベルンハルト・フーバー来訪記念[02]マルターディンガー
08-0327ベルンハルト・フーバー来訪記念[03]先駆者の足跡
08-0328ベルンハルト・フーバー来訪記念[04]飲まないうちに…
08-0329ベルンハルト・フーバー来訪記念[05]ユンゲレーベン
08-0330ベルンハルト・フーバー来訪記念[06]マルターディンガー
08-0401ベルンハルト・フーバー来訪記念[07]アルテレーベン
08-0403ベルンハルト・フーバー来訪記念[08]レゼルヴェ
08-0404ベルンハルト・フーバー来訪記念[09]グローセス・ゲヴェックス
08-0405ベルンハルト・フーバー来訪記念[10]えぇのんが来ました
08-0406ベルンハルト・フーバー来訪記念[11]「えぇのん」Part2
08-0409ベルンハルト・フーバー来訪記念[12]「えぇのん」Part3
08-0410ベルンハルト・フーバー来訪記念[13]「えぇのん」Part4
08-0412ベルンハルト・フーバー来訪記念[14]ついに五房に
08-0414ベルンハルト・フーバー来訪記念[15]来てくれるって!?
08-0415ベルンハルト・フーバー来訪記念[16]来た!
08-0417ベルンハルト・フーバー来訪記念[17]シュペートブルクンダー!
08-0420ベルンハルト・フーバー来訪記念[18]セラーにて
08-0421ベルンハルト・フーバー来訪記念[19]セミナーの準備
08-0422ベルンハルト・フーバー来訪記念[20]セオリー破り1
08-0424ベルンハルト・フーバー来訪記念[21]セオリー破り2
08-0426ベルンハルト・フーバー来訪記念[22]コート・ドールの土壌と1
08-0503ベルンハルト・フーバー来訪記念[23]コート・ドールの土壌と2
08-0507ベルンハルト・フーバー来訪記念[24]コート・ドールの土壌と3
08-0516ベルンハルト・フーバー来訪記念[25]白1番
08-0517ベルンハルト・フーバー来訪記念[26]白2番
08-0519ベルンハルト・フーバー来訪記念[27]白3番 その1
08-0521ベルンハルト・フーバー来訪記念[28]白3番 その2
08-0612ベルンハルト・フーバー来訪記念[29]赤1(1)・取り憑かれた人達
08-0808ベルンハルト・フーバー来訪記念[30]赤1(2)ユンゲレーベン
08-0809ベルンハルト・フーバー来訪記念[31]赤2.マルターディンガー
08-0810ベルンハルト・フーバー来訪記念[32]赤(4)アルテレーベン
08-0812ベルンハルト・フーバー来訪記念[33]赤3(5)マルターディンガー・ビーネンベルク レゼルヴェ
08-0813ベルンハルト・フーバー来訪記念[34]白熱のライブは続く
08-0814ベルンハルト・フーバー来訪記念[35]見えない努力をする人~コルク(1)
08-0815ベルンハルト・フーバー来訪記念[36]見えない努力をする人~コルク(2)
08-0826ベルンハルト・フーバー来訪記念[37]見えない努力をする人~コルク(3)
08-0829ベルンハルト・フーバー来訪記念[38]見えない努力をする人~収穫量(1)
08-0901ベルンハルト・フーバー来訪記念[39]見えない努力をする人~収穫量(2)
08-0914ベルンハルト・フーバー来訪記念[40]見えない努力をする人~収穫量(3)
08-0919ベルンハルト・フーバー来訪記念[41]見えない努力をする人~収穫量(4)
08-0920ベルンハルト・フーバー来訪記念[42]見えない努力をする人~樽(1)
08-0921ベルンハルト・フーバー来訪記念[43]見えない努力をする人~樽(2)
08-0923ベルンハルト・フーバー来訪記念[44]見えない努力をする人~樽(3)
08-0926 ベルンハルト・フーバー来訪記念[45]沖縄プチット・リュにて(1)
08-0927 ベルンハルト・フーバー来訪記念[46]沖縄プチット・リュにて(2)
08-1002 ベルンハルト・フーバー来訪記念[47]沖縄プチット・リュにて(3)

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08-0412ベルンハルト・フーバー来訪記念[14]ついに五房に

ゴーミヨ・ドイツワインガイド…
私が最も頼りにする評価本の一つである。
日本語訳など出ないし、英語版も遅れて出版になるので
入手するのはドイツ語バージョン。

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辞書で単語を引くにも、語尾変化が難しい上に
特殊用語が多く、四苦八苦。
そんな私でも簡単に分かるのが
この本の示すランキング。

葡萄の房の数で、ヒエラルキーを形成。
最高位の5房は全ドイツで11軒のみ。

これは、ボルドーのシャトーで言うならば、
10大シャトーにあたるランク。
しかし、徹底的な実力主義で、すぐに降格させてしまう。
そのシビアさが、信頼度を上げるのだろう。

逆に、昇格はなかなかさせない…と感じている。
4房のベルンハルト・フーバーは、個人的な評価では、
2004年頃には5房と判断していた。

いや、少なくとも2005年版では5房になる!と思ってた。
しかしダメだった。
翌2006年版でも昇格しなかった。次の2007年も…。

その間、フーバー醸造所が産み出してくるワインは、
感動を与え続けてくれた。
ユーロ上昇の次期と重なって、高値になっていく分、
すべてのグレードを毎年飲むことはできなかったが、
ベーシックラインの赤=ユンゲレーベンだけは
毎年飲むことができた。

34p1
フーバー 》ユンゲレーベン《 シュペートブルクンダー Q.b.A トロッケン

そして実感したのが、明らかに年々
品質が向上していくことなのだ。
肩入れしてるから褒めているのではない。
間違いなく、良くなってきたのである。

そして2008年版。
やった!ついに5房だ!!
ファンとしては、待ちに待った昇格、
心から喜び、また年々の品質上昇から、当然とも感じた。

さらに、「Winzer des Jahres」(Winemaker of the Year)
を受賞、見開きトップ載り、時の人となった。

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しかし、憧れの造り手だった彼が、
本当に遠くへ行ってしまったような
一縷の寂しさも感じた。
ファンの心理は複雑なのである。

[To Be Continued…]

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08-0327ベルンハルト・フーバー来訪記念[03]先駆者の足跡

人生を賭ける旅…それが宝探しだとすれば、
あなたは進む事ができるだろうか。
宝の在処を間違いなく記した地図を手入れたとして
その不確定な未来に、人生を賭けられるのか…。

私のように取るに足らない才能の者でさえ
そんなギャンブルはできなかった。
宝が見つからなかった時が恐ろしいから。
絶対に見つかる!という保証があるなら、
もしかしたら宝探しに身を投じたかも知れない。

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しかし人生に保証などありはしない。
13世紀の古文書に宝の在処を見つけたとしても
そこまで辿り着く能力・気力もさながら、
すべてを捨てて船出する度胸はない。
その旅に出る者の決意、そして自信の強さが推し量れるだろう。

ベルンハルトは、着実に、確かな足跡を残していく。
誰もが成し得なかった
ドイツの赤の新しい世界を開く先駆けとなっていく。

1990年ドイツワイン誌「VINUM」
スタート翌年に造った1988年のシュペートブルグンダーが
ドイツの赤として 最高の評価を得る。

1992年ラインガウの名門ホテルレストラン「クローネ」の品評会」
1990年のシュペートブルグンダー《レゼルヴァ》が
ピノノワールの部門でトップを受賞。

1994年ドイツのワイン誌「ワイン ニュース レター」
1992年のシャルドネがピュリニー・モンラッシェ等の
世界有数の醸造所を抑えてトップを受賞。

1995年 フランス・シャトレーの国際的シャルドネの品評会
348種類のワインの中から金賞6本のうちの一つに選ばれる。

1997年英国ジャーナリスト、スチュアート・ピゴット
彼の著書にて「新しいスターが誕生」とフーバー醸造所を絶賛。

1997年ブルゴーニュから20、世界各地から12のピノノワールの
生産者が集ったワイン批評誌主催の品評会

世界10位の醸造所としてランクされる。フランス以外の醸造所では最高位。

1997年ドイツで最も権威あるワイン批評誌「ゴー・ミヨ」
1995年のシュペートブルグンダー《レゼルヴェ》が
最高のシュペートブルグンダーと評される。

11045p1
フーバー
シュペートブルグンダー “R” レゼルヴェ
Q.b.A トロッケン750ml

船出して10年目の1997年、その歩んで来た道の確かさが
十分すぎる結果として出ている。
そしてまた、ベルンハルトの旅は続いていく。

[To Be Continued…]

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07-0509 特別試飲会・壁ワイン(マウワーヴァイン) [05] 前座4と言うには

前座と言うには、余りに実力派の、5房蔵元の登場。

(05)1983 オーバーハウザー・ライシュテンベルク
リースリング カビネット
デンホフ

参加者の中には、1983年が生まれ年の娘さんがいたりして、
ちょっと驚き。
つい、自分の年を考えてしまった。

頭封を外すとコルク上にきっちりとした黒いカビ。
いわゆる“ケラートーフ”と言われるセラーのカビが見事。
その匂いが、セラーを想像させるほど匂い立った。

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問題は、VDPの鷲の向きである。
現在がこのデザイン↓だから、

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1994年(次順の試飲ワイン)のVDPマーク

1983年のマークはこう↓だったのか?…と思った。

img1d49e8cezik9zjこれが1983年のワインの頭封に記されたVDPマーク

しかし実は逆転現象が起きているのだ。
この1983年のワインは三野氏のコレクションだが、
購入したのは2005年だと言う。
そして多分、ずっと
デンホフの蔵に置かれていたものが
つい最近、出荷されたと推測される。

三野氏曰く
VDPの鷲の向きが違う、…つまりこちらの方が新しいので
出荷が2002年以降だと思われる。

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左から1983年(2002年以降の出荷?)・1994年・1995年のワインのVDPマーク

VDPのマークは、デザイン変更によって
鷲の向きが変わったというのは、いかにもカルト的だが、
さらに古い年号の方が最近出荷されている…というのも面白い。

蔵に貯蔵されている間は、頭封をしていないのが普通であり、
出荷時点で、頭封をした為に、
年号は古いが、頭封のみが新しいものになったと考えられる。

容量はオールドスタイルの700ml。
色は極めて健全。年寄りではない。
美しくエレガントな熟成。
20数年経ったワインは、こうなって欲しい…という
理想的な味と香だ。

1983年は、糖度が上がりやすかったが、早飲みと言われるにもかかわらず、
構成要素が極めてしっかりしているからこそ
また、蔵で寝かされているからこそ、
このような熟成の領域に達し得た…と考えられる。

ラベルが前のデザインで風格がある。
ゴーミヨ5房、ドイツ最高の一軒としての内容は凄みさえある。

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人間が難しい…と評判のデンホフ。
しかし、この1983年時点で、間違いなくドイツのトップレベルを
造っていたようだ。

芸術家は難しい人が多いと言われるが、

デンホフは、多分、そんな人なのだろう。
彼の本質は、ワインの味香でのみ語れば良いのだ。

[To Be Continued..]