09-0715 調和へ

2007 アスマンズホイザー・ヘーレンベルク
シュペートブルクンダー Q.b.A トロッケン
Dm.アスマンズハウゼン,
スタッツヴァインギューター・クロスター・エベルバッハ
Assmannshauser Hellenberg Spatburgunder Q.b.A Trocken
Domaine Assmannshausen,Staatsweinguter Kloster Eberback

アスマンズホイザー3アスマンズホイザー2プログレッシブ。

今、アスマンズホイザー・ヘーレンベルクに
私が捧げたい言葉です。
その姿は、ただのピノノワールではありません。

ブルゴーニュが持ち得ない、我々日本人には
嬉しい特性をしっかりと持っているのです。
それは、和のもの、魚介類との巧みなマッチング。

まずは、海苔で試すと一目瞭然。
バーガンディーは海苔を拒絶してしまいます。
磯臭さが強められ、とても食べられたものではありません。
どちらかを放棄するしかありません。

しかし、この地獄の山は、いとも簡単に
受け入れてしまうのです。

そして、焼き魚。青身よりも白身の方が
一段と分かり易いですが、
気持ち良く調和します。
ブルゴーニュが臭さを煽ってしまう
おろし和えやみぞれあんかけ。
恐ろしいほどの調和を見せていきます。

ニシンそば、蛸の梅肉たれ…
ブルゴーニュがはね付けてしまう
和の素晴らしい食材達を、受け止め、
巧みな世界を構築していくのです。

特別な日のフルコースではなく、
我々が毎日食べて美味しい食事。それに合わせるワインは?…
と考えた時、これほど調和が取れて上手く合う存在はありません。

ドイツは甘い…だなんて言うのは、日本=ちょんまげ・芸者と喩えるようなもの。
それから幾世代も進化を繰り返し、美しく進化した最先端のワインが
ここにあるのです。

ぜひお試し下さい。

09-0715 進歩のもたらす感動

2007 アスマンズホイザー・ヘーレンベルク
シュペートブルクンダー Q.b.A トロッケン
Dm.アスマンズハウゼン,
スタッツヴァインギューター・クロスター・エベルバッハ
Assmannshauser Hellenberg Spatburgunder Q.b.A Trocken
Domaine Assmannshausen,Staatsweinguter Kloster Eberback

アスマンズホイザー125年ほど前のことでしょうか、
「ドイツ最高の赤!」
って判で突いたような文言を頼りに
アスマンズホイザーの
各グレードをいくつも飲みました。

その時、これを最高と言うのなら、
ドイツの赤は視野に入れる必要なし…と判断。

再度、10年ほど前に集中して飲んだ時も
ことさら変化はありませんでした。
いかにドイツ好きの私とて、
テロワールの悪さを嘆き、
ご無沙汰にならざるを得ませんでした。

しかし、すべてがいつまでも変わらずにいる訳ではありませんでした。
造り手の技術、飲み手の意識も、テロワールでさえも。
久々に出会ったこの銘柄、

前のスタイルのままだったらもう向き合うのも終わりだな…
などと半ば高飛車な態度で抜栓、グラスに注ぐと、

むむっ…
赤とすれば標準的?いや、そこそこ濃い。
少なくともかつての姿とは大きく違っている外観が
グラスの中で揺らめいています。
これがドイツのピノ?
少し紫っぽい黒さを中心に持った赤です。

香は、赤い果実。イチゴ、チェリー。ゆで小豆。
森の下草。ヨード。ハーブも…。
舌触り滑らかで優しさがあります。
マロラクティック発酵が完璧に行われているからこその複雑さと旨味、
それは間違いなく、残糖0を意味する構成です。

ボディは軽やかながら、後味は結構長くて豊か。
複雑さも持っています。
スリムだけど、筋は通ってしっかり。
角の取れた飲み口は、ついもう一杯!と言いたくなる…
飲み手を楽しませる力が内包されているようです。

アスマンズホイザー2ゆったりとした余韻に身を委ねながら、自分自身を戒めました。
誰が昔と同じだと言った?誰が進化してないと言った?
旧態依然で、座して居られるほど、ワインの世界は甘くない。

地球温暖化も影響しているでしょうが、それ以上に
飲み手の要望を受け止め、確実に、そして大幅に進歩しています。
それを理解しようとしないようでは飲む資格がないよ…
ってこのワインの美味しさに叱られたような気がしました。

ヘーレンベルク。
地獄の山は、私の心を赤く染め、
進歩のもたらす感動で私を揺さぶってくれました。
[To Be Continued…]
———————-

09-0815したたかに生き抜く女性のような…

2006 ロルッヒャー・カペレンベルク
シュペートブルクンダー Q.b.A トロッケン
カール・オッテス
Lorcher Kapellenberg Spatburgunder Q.b.A Trocken
Weingut Karl Ottes

100225_37カール・オッテス。近年評価急上昇。
その生き生きとしたリースリングを飲めば、
人気の高さも納得できます。

でもそれだけ白の造りが上手だからこそ、
赤の方には期待をしていなかった…
というのが本音。
オールマイティーな造り手なんて、
そうそう居るハズはないから。

グラスに注げば、色は薄め。しかし中心部分には
黒っぽさと紫を感じる色合い。
香はドイツのシュペートブルクンダーならでは。
赤い果実、茹で小豆はお約束ながら、
焦げて香ばしい風味。下草、ヨード。
オレンジ、苦みが締まる風味。
そして、微弱発泡が仄かに隠れています。

100225_38舌触り滑らか。丸さがあるのは、
ほんの僅かの甘みがそう感じさせるのか…。

ライトボディ。でも決して味が薄いのではない。
スルスルと喉を落ちていく曲者。
旨味はいっぱい。
心地良い苦み・締まりへと味の曲線はつながっていく。

樽の風味が味の要素を豊かにしている。
飲み残して、二日目になって、冷蔵庫に入れていた温度から飲み始め。
すると、一段と美味しい!
間違いなく美味しい。
昨日は、甘さが気になる…と言ってた傍らのソムリエも
今日の方がおいしい!と言ってます。

したたかに生き抜く女性のような、
潰れそうで、実はそこから実力を発揮…という
芯の強さを持っているワイン。

09-0723 ヴァレンティーヌに首ったけ

2007 コート・ド・プロヴァンス ロゼ
シャトー・レ・ヴァレンティーヌ
Cotes De Provence Rose
Chateau Les Valentines

transporter3_poster1トランスポーター3アンリミテッドに登場する
イメージをワインで表してみる…。
フランクマーチンは、やっとのことで探し当てた
ザルヴェイのシュペートブルクンダー。

c0178330_08655ならば、謎の美女、ヴァレンティーヌは?
…と迷う必要なく、運命の導きのような
ワインが存在していました。

それは、ラストシーンに近い所で台詞に登場する
南フランスのプロヴァンスのワイン。
女性だからロゼ…なんて単純な展開ではありません。

c0178330_03336海に近いこの地方、当然ながら魚介料理がたくさん。
魚の香を和らげ、調和させるように
陽をしっかり受けたハーブ類を巧みに使います。

サフラン、シナモン、タイム、バジル…
そんな香を基底に織り込んだような
ロゼワインが多く造られているんです。

c0178330_0302659南仏・プロヴァンスに行ったら、まずは魚介類。
この地なら、白でなくて、ロゼ。
彼女の頭がロゼ色してるからこのワイン!
という訳でなく、実はそのまんまの
名前の作り手が居るんです。
リーズナブルな価格が多いプロヴァンス・ロゼとすれば、
少しだけ高価ですけどね。

c0178330_0301368でも、ヴァレンティーヌ。
この美しくもミストラルのような激しさ、
それでいて気品も兼ね備えているイメージ…となれば、
このシャトー・レ・ヴァレンティーヌしかありません。
c0178330_1158161
サーモンピンクはクリアー、
吸い込まれてしまいそうな
彼女の瞳のよう。
香は、フレッシュ・フルーティー。
白い花や洋梨、メロンやフルーツ。
どれも程良くバランスしながら絡み、
奥に隠れてるハーブのアクセントが個性的。

c0178330_0303963味わいが複雑なので、飽きなくて楽しい。
旨味もけっこう多く、お料理に合わせて
飲んでみたいスタイル。

辛口、繊細な外観ながらも、やはり力強さを感じる。
樽などの修飾がないのは、肌におしろいを塗らず、
そばかすを浮き立たせている姿そのもの。

きっと、ヴァレンティーヌ。
肩を抱いてみたいと思う。
手を焼く強さ、気難しくワガママ、
その中に秘めた可愛らしさと繊細さ。
彼女の心の奥の、太陽への願望を満たす事ができる…。

彼女に恋したらこのワイン。
美味しさ間違いなし。

09-0722 これで、決まり!

2007 ザルヴェイ シュペートブルクンダー トロッケン
ヴァイングート・ザルヴェイ
Salwey Spatburgunder Trocken Weingut Salwey

c0178330_1916621映画で展開されたイメージから
その主人公のイメージを捜していく…
これは想像力の勝負。
思い込みを現実にしていく世界。

自分の中で構築されたカッコ良さが、
味わい・香となって、現実に受け止められ、
納得できれば良し。
できなければ答を求めて繰り返すしかない。

transporter3_poster1ということで、トランスポーター3の主役
フランク・マーティン(ジェイソン・ステイサム)
のイメージのワインを捜して、それらしきワインを飲み続け、
かなり目星をつけていたのに10本を越える事になろうとは…。

c0178330_2085946頭封を外したコルクのヘッドには、
カビが生え、良い貯蔵の証明、この時点で期待大!

が、栓を抜いて愕然。これは東欧かぃ!?
ショックを隠せない。いくらコルクが高くなっても、そして
長期の貯蔵の必要がなくても、これは無いよな…と思える短さ。
(↓上側がこのワイン、下側は良質なボルドーワインのコルク)

c0178330_2084289グラスに注げば、やや薄めの赤、しかし中心部分に、
少し紫のトーンがあり、ピノノワールとして標準的。

初め、微弱発泡を感じ、赤系の可愛らしい果実味。
揺すっていると下草、ヨード、古樽の印象も。
10分ほどでそこそこ開き、オレンジの皮の風味。
ハーブとスパイスも絡み、茹で小豆も存在、
質の良いピノノワールの定番とも言える仕上がり。

ボディはミディアムより僅かに軽め、しかし決して
薄いのではなく、剛性と柔軟性を確保しながらの軽さ。
旨味多く、たおやかな風味が心地良く迫ってきます。

巧みな樽使いは古い樽?喉越しがするすると良すぎて
つい飲み過ぎてしまう。
軽めな味わいながらも余韻はしっかりと伸び、
アフターテイストも豊かで、心地良い苦みが引き締めます。

c0178330_12271858このイメージだ!
どこかしら清楚でストイック。
そう感じると、短いコルクは、車の軽量化・チューニングにも似た
無駄を省いた姿かも…なんて思えてきました。

お料理に合わせて、色々楽しんでみたい。
派手さはなくても美味しさが確実にあって、
気がつくと、自分で驚くほど飲んでしまうワイン…

このハマり感、フランク・マーチン。
グラスの向こうから駆けてくる。

09-0718 美味しいけれど、違う…

2006 ロルッヒャー・カペレンベルク
シュペートブルクンダー Q.b.A トロッケン
カール・オッテス
Lorcher Kapellenberg Spatburgunder Q.b.A Trocken
Weingut Karl Ottes

c0178330_23174356カール・オッテス。近年評価急上昇。
その生き生きとしたリースリングを飲めば、
人気の高さも納得できます。

でもそれだけ白の造りが上手だからこそ、
赤の方には期待をしていなかった…
というのが本音。
オールマイティーな造り手なんて、
そうそう居るハズはないから。

グラスに注げば、色は薄め。しかし中心部分には
黒っぽさと紫を感じる色合い。
香はドイツのシュペートブルクンダーならでは。
赤い果実、茹で小豆はお約束ながら、
焦げて香ばしい風味。下草、ヨード。
オレンジ、苦みが締まる風味。
そして、微弱発泡が仄かに隠れています。

c0178330_23412194舌触り滑らか。丸さがあるのは、
ほんの僅かの甘みがそう感じさせるのか…。

ライトボディ。でも決して味が薄いのではない。
スルスルと喉を落ちていく曲者。
旨味はいっぱい。
心地良い苦み・締まりへと味の曲線はつながっていく。

樽の風味が味の要素を豊かにしている。
飲み残して、二日目になって、冷蔵庫に入れていた温度から飲み始め。
すると、一段と美味しい!
間違いなく美味しい。
昨日は、甘さが気になる…と言ってた傍らのソムリエも
今日の方がおいしい!と言ってます。

transporter3_poster1で、目的とも言うべき、これ。
トランスポーター3の主人公、
c0178330_0302659フランク・マーティン(ジェイソン・ステイサム)
のイメージ?と問われたら全く違います。

むしろ、したたかに生き抜く女性のような、
潰れそうで、実はそこから実力を発揮…という
芯の強さを持っているワイン。
どちらかと言えば、この映画のヒロインの
イメージに近かった…かな?

09-0717 睥睨する黒

2007 マイヤー・ネイケル シュペートブルクンダー “S”

Meyer-Nakel Spatburgunder ‘S’ Qualitatswein

c0178330_9205016ドイツワインガイド・ゴーミヨ2004年版で
「その年の生産者」に選ばれたマイヤー・ネイケル。
伝統的に赤が多いアール地方とはいえ、
栽培面積の75%がピノノワール。
ドイツお得意の白葡萄=リースリングに至っては、
ドルンフェルダー(赤)と合わせても5%にしかならない。

最初からピノノワール一直線。
ストイックさに加えて、どこかしら近寄りがたい雰囲気、
年号の下に記された“S”の文字は、金バッジのごとく
威嚇し、睥睨する。

transporter3_poster1正直言って、このワインこそが、
トランスポーター3の主人公、
フランク・マーティン(ジェイソン・ステイサム)
のイメージに最も近いように思って試飲をスタート。

対決は、初対面の2007年。
グラスを傾ければ、エッジは少し薄め、中心は黒っぽい。
出荷間もないからだろうが、ピノノワールとしては標準的。

c0178330_9502714香は、まず、樽・下草・ヨード・ヴァニラ。
赤い果実。上品なイチゴ。可愛らしいチェリー。ハーブ。
もっと果物…メロンなども。
さらに気持ちの良い焦臭。
香気成分が湧き立つ。

舌触りの角がなく滑らか、タンニンも角が取れ丸いので
するすると口に入り喉を越そうする。
しかし、アルコール度数は14%表示されている通り、
酔いが後から追いかけてくる。
風味の中に塩辛さにも似たミネラル分。
これはきっと土壌に起因しているのでしょう。

味わいの複雑さは他の追随を許さない。
アフターテイストも豊かで、余韻も極めて長い。

この複雑さ、馥郁たる香、緻密さ、文句無し。
引き込まれるようなピノの魔力、その封印を解くのは、
一瞬のアクセルワークでなく、腰を据えた対応が必要かも。

トランスポーター3の主人公は、
BMWに乗ったり、アウディーに乗ったりする。
でもなぜか、メルセデスには乗らない。
敢えて言うなら、これは、ベンツに乗ったフランク・マーチン。
カッコ良いけど、少しイメージがずれる。

美味しさと迫力は最高だけどなぁ…。

09-0716 300km/h+αでなければ…

2006 ヴィッラ・ヴォルフ ピノノワール
クヴァリテーツヴァイン
Villa Wolf GmbH PinotNoir Qualitatswein

c0178330_1916621豪奢な装備に身を包まなくても、
生まれがどこかの片田舎であっても問題ない。
要はその本人。

ってことで、契約栽培農家からの葡萄を
買い上げて醸造する、
いわゆるネゴシアン・スタイルのワインだって
試してみなければ…

プロデューサーが、あのエルンスト・ローゼンならば
ただのワインでとどまるハズはないから。

transporter3_poster1引き続き、
トランスポーター3の主人公、
フランク・マーティン(ジェイソン・ステイサム)
のイメージのワインを探し求めて試飲を続けます。

c0178330_12171187外観は、薄め。ロゼと見紛うほどに。
旧来の「ドイツの赤らしい、やっぱりな。」と言われてもしようがないレベル。

香は、赤い果実から始まって、アロマが多い。
葡萄を搾ったままの匂いがある。
でも派手に飛び散っていく香でなく、こぢんまりとまとまっていく感覚。
時間が経てば、焦げ臭も出て、相応の懐の深さをみせる。

この組成・価格では秀逸と言える部類のピノノワール。
ちょっとだけ派手?という分水嶺に立ちながら、
なぜか袖を引かれる魅力があるんです。

c0178330_23222831舌触りは滑らか。酸もそこそこ。
旨味はさほど浮きあがらないが、
角の落ちた面取りされたような丸みが何とも魅力的。

ライトボディなのだが、滑らかでツヤのある風味、
樽の貯蔵感はほとんどなく、フレッシュさが前に出る。

上出来。
でもまぁ、アクセル底まで踏んで190km/h。
普通なら十分過ぎる内容だけど、
300km/h+αでなければ、フランク・マーチンとは言えない。
これは、青春映画でチキンレースをする主人公…
の方が合いそうな可愛らしいキャラクター。

09-0715 確実、そして大幅な進歩

2007 アスマンズホイザー・ヘーレンベルク
シュペートブルクンダー Q.b.A トロッケン
Dm.アスマンズハウゼン,
スタッツヴァインギューター・クロスター・エベルバッハ
Assmannshauser Hellenberg Spatburgunder Q.b.A Trocken
Domaine Assmannshausen,Staatsweinguter Kloster Eberback

c0178330_1916621ドイツ最高の赤!
って判で突いたような文言を頼りに
20年以上前にアスマンズホイザーの
各グレード゙をいくつも飲みました。

しかし、これを最高と言うのなら、
ドイツの赤は視野に入れる必要なし…と判断。
以来ずっとテロワールの悪さを嘆き、
ご無沙汰だったこの銘柄。

transporter3_poster1今回、トランスポーター3の主役
フランク・マーティン(ジェイソン・ステイサム)
のイメージのワインを捜す…という事で
久々に出会う事になりました。

c0178330_19441194もしかしたら、外観的イメージは最も合ってるのかも…
なんて思いながら抜栓。
20数年前と同じだったらもうこの銘柄は終わりだな…
とも思いながらグラスに注ぐと、

むぅ…
赤とすれば標準的?いや、そこそこ濃い。これがドイツのピノ?
外観だけでも昔と違って濃くなっています。
少し紫っぽい黒さを中心に持った赤です。

香は、赤い果実。イチゴ、チェリー。ゆで小豆。
森の下草。ヨード。ハーブも…。
舌触り滑らかで優しさがあります。
マロラクティック発酵が完璧に行われているからこその複雑さと旨味、
それは間違いなく、残糖0を意味します。

ボディは軽やかながら、後味は結構長くて豊か。
複雑さも持っています。
スリムだけど、筋は通ってしっかり。
角の取れた飲み口は、ついもう一杯!と言いたくなる…
飲み手を楽しませる力が内包されているようです。

c0178330_2329585長めの余韻に身を委ねながら、自分自身を戒めました。
誰が1989年と同じだと言った?誰が進化してないと言った?
旧態依然で、座して居られるほど、ワインの世界は甘いものなのか?

地球温暖化も影響しているでしょうが、それ以上に
飲み手の要望を受け止め、確実に、そして大幅に進歩しています。
それを理解しようとしないようでは飲む資格がないよ…
ってこのワインの美味しさに叱られたような気がしました。

ヘーレンベルク。
地獄の山は、私の心を赤く染め、
進歩のもたらす感動で私を揺さぶってくれました。

けれども、このワインはフランク・マーチンたりえず。
プログレッシブ過ぎるのです…。

09-0715進歩のもたらす感動

2007 アスマンズホイザー・ヘーレンベルク
    シュペートブルクンダー Q.b.A トロッケン
Dm.アスマンズハウゼン,
スタッツヴァインギューター・クロスター・エベルバッハ
Assmannshauser Hellenberg Spatburgunder Q.b.A Trocken
Domaine Assmannshausen,Staatsweinguter Kloster Eberback

25年ほど前のことでしょうか、
「ドイツ最高の赤!」
って判で突いたような文言を頼りに
アスマンズホイザーの
各グレードをいくつも飲みました。

その時、これを最高と言うのなら、
ドイツの赤は視野に入れる必要なし…と判断。

再度、10年ほど前に集中して飲んだ時も
ことさら変化はありませんでした。
いかにドイツ好きの私とて、
テロワールの悪さを嘆き、
ご無沙汰にならざるを得ませんでした。

しかし、すべてがいつまでも変わらずにいる訳ではありませんでした。
造り手の技術、飲み手の意識も、テロワールでさえも。
久々に出会ったこの銘柄、

前のスタイルのままだったらもう向き合うのも終わりだな…
などと半ば高飛車な態度で抜栓、グラスに注ぐと・・・
                                      ⇒続きはコチラ