大野酒造 [index]

08-1006 行ってきました。大野酒造

08-1006 富志美盛 本醸造無濾過生原酒(2004年)

08-1010 【再度】富志美盛 本醸造無濾過生原酒(2004年)

08-1112 富志美盛 本醸造無濾過生原酒(2006年)

08-1231 幻の鑑評会提出用 富志美盛最後の頂点1

08-1231 幻の鑑評会提出用 富志美盛最後の頂点2

08-1231 幻の鑑評会提出用 富志美盛最後の頂点2

2007 富志美盛 大吟醸本醸造しずく原酒
大野酒造 その2
Fushimizakari Daiginjo Honjozo Shizuku Genshu Part2

この酒は、「鑑賞」しなければならない…そう考え、
家に持ち帰り、再度テイスティングを行ってみました。

外観は、ほんの僅かだけ黄色を帯びたクリアーな美しさ。
澄み切った透明感に、色が物足りないかな…と感じるのは、
ワインしか飲まない者の、勝手な思い込みなのでしょう。

香は沸き立つ吟醸香。青リンゴ。
フルーツ凝縮体と感じさせる富志美盛ならではの豊かな香。
特に桃。白桃・黄桃・スモモ。
さらに梨。洋梨。さらにカリンなどの香。

加えて複雑な要素が次々湧き上がってきます。
何?この液体は…。まだ出てくるの?
煎茶、畳表、エステル…
それらの集合体は、土や草を連想させ
故郷の懐かしさを喚起させます。

舌触りは柔らかで滑らか。
が、すぐに力強さが追いかけてきます。
ボディはパワフルに膨らみ、重厚でどっしり。

ツヤのある舌触り、膨らむ味わいは、きめ細やかで美しい。
アフターテイストは満ち溢れるほどに豊か、
余韻は途方もなく続いていきます。
決して特産品とオーバーラップさせるつもりはないけど、
つい桃太郎を連想してしまう…。

至高を目指す思いの反復、そして技術の集積。
そして魂の求める一本の道に残されていく歴史の縮図。

この酒に出会えて、日本酒の一つの究極の姿を知りました。
残念なのは、この生産が最後…という事。
これこそが、「倫子の酒」。
出会う事ができ、感動を得た私は
日本一の幸せ者に違いないのです。

【希少品】富志美盛 大吟醸 雫酒 岡山酵母(O) 500ml【希少品】富志美盛 大吟醸 雫酒 岡山酵母(O) 500ml (酵母表示)

【希少品】富志美盛 大吟醸 雫酒 岡山酵母(O) 500ml

【希少品】富志美盛 大吟醸 雫酒 広島酵母(H) 500ml
【希少品】富志美盛 大吟醸 雫酒 広島酵母(H) 500ml(酵母表示)

【希少品】富志美盛 大吟醸 雫酒 広島酵母(H) 500ml

08-1231 幻の鑑評会提出用 富志美盛最後の頂点1

2007 富志美盛 大吟醸本醸造しずく原酒
大野酒造 その1
Fushimizakari Daiginjo Honjozo Shizuku Genshu Part1

100325_1これを皆に飲んで貰ったらどうでしょう…
と倫子さんが出してきた酒。
瓶のサイズは500mlと小さい。

何?と聞く前に、利き酒用の猪口に
その酒は注がれました。
吟醸香が沸き立ってきます。

ワイングラスでないので、香を口に入れてからでないと…
と思い、口の中に入れた一瞬、衝撃が背筋に走りました。
声が出ない。いや、出せなかったというのが正しい表現。

「これは鑑評会用に造った酒を、時間が経つので火当てしたもの」
という倫子さんの声が、遠くで聞こえるように感じる程に饒舌な酒。
この酒の在庫をすべて、盛り上がるパーティーの席に出す…
というので、それは止めて貰いました。

これほどの酒は、酔った勢いで飲むべき存在ではありません。
皆に振る舞うとしても、一杯だけで良いと判断できます。
分かる人には、それで十分過ぎる感動を与えられますから。
100325_2
分からない人は何杯飲んでも
分からないのだから、やはり
その一杯だけで十分でしょう。

コンペティション用、採算を度外視した造り、
原材料は山田錦だけを使ってる。
65%を削り落として
芯白だけを35%磨き出す…という
究極のエエトコ取り。
岡山酵母で醸造、
最も贅沢な雫取り。
水割りもしない原酒。

備中杜氏の魂が、この液体の中に宿ってる。
猪口から口に流れ込んできた一瞬で
富志美盛の織りなしてきた歴史が
絵巻物のようにくり広げられていく…。

この酒について多くを語る必要はないのです。
なぜなら、酒が語ってくれますから。

【希少品】富志美盛 大吟醸 雫酒 岡山酵母(O) 500ml【希少品】富志美盛 大吟醸 雫酒 岡山酵母(O) 500ml (酵母表示)

【希少品】富志美盛 大吟醸 雫酒 岡山酵母(O) 500ml

【希少品】富志美盛 大吟醸 雫酒 広島酵母(H) 500ml
【希少品】富志美盛 大吟醸 雫酒 広島酵母(H) 500ml(酵母表示)

【希少品】富志美盛 大吟醸 雫酒 広島酵母(H) 500ml

08-1112 富志美盛 本醸造無濾過生原酒(2006年)

2006 富志美盛 本醸造無濾過 生原酒
大野酒造
Fushimizakari Honjozo Muroka Nama Genshu

c0178330_21252899実は、前に味利きしたものが、平成16年産のものである事が判明、
最終生産品である18年(2006年)産の、同じ造りの酒を
倫子さんが自ら持ってきてくれました。

早速、味を利いてみました。
彼女が主張する(日本酒度+4)からではありませんが、
前の物より、締まった印象を抱かせるものでした。

約1ヶ月前に飲んだ、記憶の中の4年前の酒と、
今飲む若い酒(と言っても2年前)の老・若についての差は、
正直言ってさほど感じません。
自分がワインのテイスターとしてアプローチしているのと、
両者とも光の通らない氷温に近い貯蔵庫にあった為だと思います。

c0178330_21264746外観は僅かに黄金のトーンを持ちクリアー、
濁りは一切なく、輝きさえ感じさせます。

グラスから立ち上がってくるのは、
富志美盛お得意の黄桃などのフルーツ、
糀、またエステル系の香気もあり
原酒というアルコールの高さのせいか、
ワインしか飲まない人間は、香の豊かさに
ただただ、圧倒させられるばかり…。

前よりも酸が確かに通っています。
その明確な酸を備中杜氏お得意の
十分な残糖で見事にバランスを取ります。

味わいの複雑さは、無濾過のなせる技?
それとも杜氏が思い描き、構築した世界?
確かに1ヶ月前に飲んだものよりは、
甘さは控えめ、そして腰の強さを感じさせますが、それでもなお十分な残糖が存在しています。

c0178330_21262994ドイツワインなら、少し糖度の低い
シュペートレーゼ位の甘さ。
酒躯の力強さは、一段と増して、
止めどなく伸びていく余韻の中に
焦げ臭、ナッツなどの香ばしさが
次々と舞い上がってきます。

日本酒は、寝かせると「ヒネる」と、
言われいますが、この状態を
もしそう言うとすれば、利き酒の
その表現を訂正すべきでは…。

そして、短命な酒と、長寿命な酒があるとすれば、
アルコール度数が高く、酸がしっかりとして、糖度が高く、ボディがしっかりとしたこの酒は、
間違いなく後者だと判断できます。
実際、16年産の酒がビクともしてないどころか、もっと先を期待させましたから。

もし、冷蔵庫に僅かの余裕空間があれば、
この酒を5年位は寝かせてみたい…
そんな気にさせる内容、蔵元が幕を降ろしていることも考えると、
抱えておきたい宝物です。

2843g【限定品】H18BY 富志美盛 本醸造 無濾過生原酒 720ml

08-1010 【再度】富志美盛 本醸造無濾過生原酒(2004年)

c0178330_23365239ワイン的テイスティングで
更にこのお酒にアプローチ。

足は、ワインの比ではない。
まったりと絡み付き、本体が無くなっても
グラス壁面から落ちない。
まるでじっとそこに居るヤモリのよう…。

香はフルーツ、特に桃が次々と現れる。
白桃・黄桃・スモモ・山桃・コケモモ…
舌触りの滑らかさ、キメの細やかさは、
ボディの膨らみと共に、じんわりと押してくる。
柔らかな押しは、十分な甘さを伴い
旨味と共に、後味を止めどなく
引き延ばそうとする。

c0178330_2337586そして絞り上げるようなフィニッシュ。
伸びる余韻に身を委ねれば、
この蔵の歴史に思いが巡る。
創業は1870年、移ろいていく時の中、
備中杜氏が、営々と築き上げてきた味と香。

一歩ずつ前へ進んできた集大成が、
このグラスで揺れる液体に違いない。
淡麗辛口が世の主流となる中、
頑なにその力強さと密度感を守り続けた心意気。

残念ながら、この蔵は、その歴史に幕を降ろした。
その最後の作、齢74歳の杜氏・坂川清、
人生の集大成が、この本醸造無濾過生原酒。

余韻は次々と語りかけてくる。
味のキレを舌で感じながら、もう一杯。
温度が上がると、さらに立ち上がる微妙な焦げ臭。
糀香ではなく、イーストやトーストと相通ずる
特徴ある香が、仄かに、しかし確かに浮きあがる。

更に甘さは力強く盛り上がり、
飲んだ!という満足感を大きくしてくれる。
老練な杜氏が命を賭けたであろう渾身の滴り、
輝きに触れる事ができた私は幸せ者。

2843g【限定品】H18BY 富志美盛 本醸造 無濾過生原酒 720ml

08-1006 富志美盛 本醸造無濾過生原酒(2004年)

c0178330_095734酒蔵の低温貯蔵庫で一年間寝かされた
本醸造無濾過生原酒です。
無濾過と言っても濁りがある訳でなく、
味わいを余す所無く詰め込んだ…
と理解した方が良さそうです。

日本酒の味利きは慣れてないですが、
一応はその世界の人間ですから、
成羽杜氏の思い入れを受け止めるべく
低温から注いで、グラスで揺すると…

フルーツの香りが次々と立ち上がってきます。

倫子さんいわく
「少しヒネ香があるけど、おいしいでしょ」

これの中に“ヒネ香”を見いださなければならぬのか…
と気合いを入れてみても、ワインしか分からぬ舌なのか、
この液体の中に、不快な?“ヒネ香”を感じる事はできませんでした。

感じるのは果実の香。白桃・黄桃・梨・カリン…
そして液体の中に内在する十分な甘み。
ワイン的に判断すると、このスタート時点で、
明かに中辛口よりも残糖を感じます。
つまりは、20g/L以上のレベル。
…高いアルコールが甘みの感覚を抑えているとすれば、
温度が上がれば、もっとある可能性を感じます。

何よりも原酒ならではの豊満なボディ。
押し寄せてくる力強さ。
豊かな後味と、止めどなく長く続いていく余韻。

温度が上がるとエステル系の芳香も果実に絡んできます。
そして間違いなく存在する圧倒的な甘み。
(もしかしたらドイツワインのシュペートレーゼクラス?
豚の角煮・天麩羅などに、これは絶対に合う!)

倫子さんの蔵で仕事をしていた成羽杜氏が
どのような姿を理想としていたのか…
この本醸造無濾過生原酒を、その答として受け止める事ができそうです。

いかがでしょうか。
舌に自信のある方。
じっくりとこの酒を「鑑賞」してやって下さい。
そこには必ず、語りかけてくる言葉があるはずですから…。

c0178330_1015534これだ、これ!
この上に上がって
下を覗きながら
タンク内の酒の
メンテナンスを
してたんだ。

このステージの
上での演奏、
待ってます!

2843g【限定品】H18BY 富志美盛 本醸造 無濾過生原酒 720ml

08-1006 行ってきました。大野酒造

c0178330_09328西之浦…ってんですから、
多分、百年ほど昔は、
海岸だったんでしょうね。

杉玉がいかにも
という顔をして
出迎えてくれます。


c0178330_0101040
シーンとしながら
少し湿った空気。

普通人は余り
踏み込めない
お酒造りの
おごそかな空気が
そこにはありました。


c0178330_0104675
外から見ると、
道に接した
こんな戸が
見えます。

c0178330_0102999
この大きな引き戸を
ゴロゴロゴロ…と
倫子さんに開けて
頂きました。


c0178330_0111611すると、ど~んと
奥に広がる
スペース。
実は奥側の
梁の間には
タンクが林立
していたのです。

今は取り除かれて
広い空間に
なっています。

c0178330_0162539タンクの
上から覗いて、
酒造りの手を
入れられるように
スロープが
ついています。
そして、タンク間を
上から渡り歩けるように
ステージが組まれてます。


c0178330_0113317これは、酒造りの
時に使う重し?
(…後から教えて
貰いました。
これ、タンクを
支えていた土台。)

こんな物体も
まだ片隅に
置かれたままで
なかなかの風情。

c0178330_095734いかがでしょうか。
ステージの上で、
フルーティストや、
ヴァイオリニストに
演奏お願いしたりして…

芸のある方は、ぜひ!

もちろん、それを鑑賞しながら
我々は一杯やるんです。

純米、本醸造、普通酒…
無濾過原酒って、チョッと強めのもあったりします。
ケータリングを頼むのもアリ。

2843g【限定品】H18BY 富志美盛 本醸造 無濾過生原酒 720ml