10-0413 世の中の流れの中で…

2007 ピノ・ビアンコ
ヴェネツィア・ジューリア・IGT
ルカ&パウル
Pinot Bianco Venezia Giulia IGT
Luca & Paul

このワイン、抜栓すぐは
少々物足りない…
というよりもバランス感に欠けていた。
しかし、時間が経って空気に触れるとドンドンよくなる。
なかなか深い樽使いの本格派だ。

ピノ・ビアンコ100%。単位収量42hL/ha。
手摘みで、420箱/年の生産という零細醸造所。
発酵は、ステンレスタンクと樫樽。主発酵後、
樫樽とステンレスタンクでマロラクティック発酵。
熟成は、500リットル・新樽100%で15ヶ月の樽熟。
バトナージュも行う。

だからこそ、この深くて複雑な味わい。
乳酸がしっかりと増えていて、樽のニュアンスが凄い。
酒質が強く、二日目・三日目の方が味わいを発揮し、より楽しめる。

飲み残したら単純にスクリューキャップを締めるだけ。
そして冷蔵庫に入れておけば良い。
翌日は、より美味しいワインに化けてしまう…
という不死身のボディ。
香も、ヴァニラ、ナッツ、バターなど、
こってりした印象を助長させる要素が前に出て、
原材料の確かさ、醸造・熟成の手抜きの無さが味わえる。
舌触り滑らか、旨味もある上にミネラリー、
ふくよかでビターな締まりが何とも言えない世界へ誘う。

この価格は、超お買い得。
放出品だけに、早めに確保したいワイン。

休日は慌ただしく過ぎて…【全6回】[index]

07-0531 休日は慌ただしく過ぎて…[01]和食「寿」~倉敷
07-0601 休日は慌ただしく過ぎて…[02]自転車トレーニング
07-0602 休日は慌ただしく過ぎて…[03]蒜山ワインのブレンド-その1
07-0603 休日は慌ただしく過ぎて…[04]蒜山ワインのブレンド-その2
07-0606 休日は慌ただしく過ぎて…[05]蒜山ワインのブレンド-その3
07-0609 休日は慌ただしく過ぎて…[06]就寝前のティスティング

07-0603 休日は慌ただしく過ぎて…[04]蒜山ワインのブレンド-その2

検体は7品目。以下の通り

2005年物
(A) No.104 Nadalie(フランス系)
(B) No.105 Allier(フランス系)
(C) No.106 American(アメリカ系)
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2006年物
(1) No.108 Pennsylvania(アメリカ系)
(2) No.109 Allier MT(フランス系)
(3) No.110 Allier MT(フランス系)
(4) No.111 Pennsylvania(アメリカ系)
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オークの種類も簡単にアメリカ産とかフランス産とか言ってたけど、
単純でないことを名称から知った。
最近では、焼き具合のオーダーできるらしいので、
製造側としてのチューニングはかなり難しそうだ。

さて、まず各々を単体で飲んでみる。
2005年ものは、概ね酸が強い。
果実味は十分にあるのだが
酸の強さが目立ち過ぎるスタイル。
2005年の単体は、共感得るのはなかなか難しそうだ。

一転して2006年物、気候も違ったという事だが、
それよりも、余りに強烈な酸を和らげる手法を施した…と言う。
するとどうだ。この味バランスは。
一挙に良くなっている。

それでもまだ酸は強めであるが、数段上に上がっている。
中でも
2006年物(1) No.108 Pennsylvania
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は非常に良い。
単品で販売可能である。
山葡萄は高価で、なかなか安くはならない。
多分、三千円の上の方になるのだろうが、
ポリフェノールの多さ、そして今話題のリスベラトールの多さでは、
ヴィティスヴィニフェラ系の一般的なワインの
数倍の含有量を誇る健康派だ。

味がこの領域に達して、健康という付加価値がつけば
あながち無理とは言えないかも知れない。

そしてこれがもし2000円程度になったとすれば
全日本レベルに到達…と言い切ることができる。
なかなか難しいだろうが、頑張って欲しい…と願っている。

さて、それに次いで単品で良い素材は
2006年物(2) No.109 Allier MT
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である。
ただしこれは単品で出したら、前者(1)には及ばない。

一方(3) No.110 Allier MT
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は、少し木の香が癖があるように感じるし、

(4) No.111 Pennsylvania
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は、ボディがヘナッとして、
木の香が前に出過ぎている。

樽に入れると思い通りに成長してくれるとばかりは限らず、
かなり難しいことなのだ…と単品を飲んで実感した。

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個々の特徴をしっかりと頭の中に置いて、
次に、色々なブレンドに挑戦していく。
1:1とか、さらに1:1:1…1:2:1など、細かに繰り返す。
余り多くを混ぜても思い通りの素性へとは伸びず、
また、伸ばしたい個性が隠れたり…
とこの作業の難しさを知った。
[To Be Continued…]