10-0308 ひるぜんわいん 新ワイナリー 7

蒜山のテロワール
〒717-0602 岡山県 真庭市 蒜山 上福田 1205-32
TEL 0867-66-4424

100315_9蒜山というテロワールは、
どういったワインを生み出せるのだろう。
晴れの国・岡山…というイメージとは
全く異質の冷涼な気候。
倉敷で最高気温9℃だったこの日、
蒜山の最高気温は3℃、最低気温は0℃。
粉雪が路面で踊っている様など、
瀬戸内生まれの私には、初めての経験。
「当たり前だがね。」と、一笑された。

100315_10だが、奇しくも私が訪れた翌朝、辺りは一転銀世界。
蒜山は60センチと、今年一番の積雪に見舞われた。
ワイナリーの前が雪に埋もれてしまい、
雪かきしないと入れない状態になった…
とワイナリー長の植木さんから送られた
画像がこれだ。

そして、冷涼な気候以上に特徴的なのは土壌。
『暗土』と呼ばれ、やや柔らかく、黒く、栄養価が低い。
火山灰系土壌の、この痩せた土壌は、
葡萄にとって、結構理想的な土壌ではないか…
と思える。

100315_11例えば、ベスビオス火山の麓に、
アリアーニコやグレコが育つように、
この地にも、もっともっと適する葡萄が
ありそうな気がしてならない。
もちろん、ずっと栽培してきた山葡萄は財産で、
ずっと栽培して欲しいが、ワインとしては、
さらに広い展開を見せて欲しい…と願っている。

現在、人材も揃い、やる気満々。
さらにワイナリー新設で、設備が揃えば
岡山県民ならずとも、本当に楽しみな
ワイナリーと言えるだろう。

100315_12日照はしっかりとあり、
朝晩の寒暖差もある、冷涼なテロワールから、
より美味しいワインが生まれ、
それを皆が楽しめるようになる…

そんな日を夢見ながら、
今回はお話を伺ってきた。

いずれ遠からぬ春を夢見ながら
ひるぜんワインのより高品質への歩み
を願ってやまない。

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[The End]

10-0308 ひるぜんわいん 新ワイナリー 6

ラッテ・バンビーノ
〒717-0602 岡山県 真庭市 蒜山 富山根 681-1
TEL 0867-66-2925

100315_4新ワイナリーをスタートさせた時に、
セット・メニューとして使うチーズを造る人…
の所へ連れてって!
とお願いしたら、ご多忙の中
時間を割いて下さいました。

『ラッテ・バンビーノ』
というブランド。
造り手の川合省吾さん登場!

100315_5確かに、少し気難しそう…
って言えるほど、私も丸い人間じゃないので
色々とお願いしてみました。

すると貯蔵庫からチーズを出して下さり、
試食させてくれました。

まずはゴルゴンゾーラ・ドルチェ。
そんな変わり種、国内で造ってる人が
いること自体おどろきです。

100315_6そして、このゴルゴンゾーラ・ドルチェ、控え目な塩加減で
ミルクの風味が生きています。その上エキゾチック。
なかなかのバランスと言えます。
国産でマトモなブルーなんて存在すると思っていなかった
私には感動モノでした。

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次に川合さんが出してくれたのが、マンステール。
ワザと繊細で優しくなるように仕上げた…
と言うだけあり、ウォッシュ系が苦手な私も
楽に食べられた。

逆に、ウォッシュ好きのWifeは少し物足りない…
とのこと。
100315_8賛否両論、あってしかるべきだと思うし、
私は、この優しさと繊細さを賞賛したい。

帰りがけに、モッツァレラと、スティルトンを買いました。
モッツァレラは、翌日食べてみると、とてもミルキーなのですが、
火を通した方がいいかな…と感じました。
スティルトンは、なかなかの出来です!
ちょっと驚き。赤ワインとすんなり合います。
フルボディでなくても、チーズが穏やかなので
概ね綺麗なマリアージュを見せます。

特にカマンベールと共に、お薦めです。

こんなチーズを造る人が、同じ岡山県に
居るというだけでも嬉しい…。

これから先、ワイナリーのスタートと共に
話題を提供してくれそうなチーズです。

[To Be Continued..]

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10-0308 ひるぜんわいん 新ワイナリー 5

ワイナリーで販売するチーズ
〒717-0602 岡山県 真庭市 蒜山 上福田 1205-32
TEL 0867-66-4424

100315_1新ワイナリーオープン後、
カフェで販売するフードメニューには、
チーズ&ワインセットがある。

使うチーズは、従来までの物でなく
蒜山で、気合いを入れて造っている
個人生産者の物にしたいとのこと。

チーズ用に…と、牛の品種改良にまでこだわった
ということで、その試食はいやが上にも盛り上がる。

まず、カマンベール。
これはミルキーさも十分で、国産の物としては
秀逸と言って良い。
内部の色が凄く濃いのは何故?と、思ったら、
くちなしの色素で着色したとか。
ありきたりでは面白くないって事か??
繊細で、とても濃いミルクの風味が口いっぱいに広がる。
100315_2土地のワインには土地の食べ物!
蒜山のワインとのマリアージュが楽しみなクォリティだ。

次に出されたカチョカバロ。
ギュッと詰まったコク。
贅沢に焼いた状態で食べてみたかった。
でも、そのままでも、ミルクの濃さはしっかり!

100315_3チェダー。
これは汎用性が高く、ハイレベルな仕上がり。
場面を考えて使うと、かなり面白い素材。

他にスチルトンも造っているとのこと。となると、
フランス系・イタリア系・オランダ系・イギリス系…
と、国籍にこだわらない取り組みは、
なかなか難しい事に違いない。

これほどの、個性あるチーズが生産されるのは、
立派な造り手が居るからに違いない。
よく聞いてみると、かなり偏屈な熱中人らしい。

良い物を造るのに、偏屈さがなければ不可能。
是非その造り手の所まで連れて行ってくれ!
と、忙しいワイナリー長にお願いした。

[To Be Continued..]

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10-0308 ひるぜんわいん 新ワイナリー 4

醸造設備
〒717-0602 岡山県 真庭市 蒜山 上福田 1205-32
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100309_11設備が新しくなったのは
ホールや貯蔵設備だけではない。
ワイナリー裏に内包する醸造設備も
クリーンな最新機器にリニューアル。
より理想に近い醸造が可能となった。

醸造タンク・貯蔵タンクも規格を揃え、
すべてを効率良く生産貯蔵できるよう
整えたのがわかる。

100309_12オゾンの発生装置も常備し、
雑菌繁殖を防ぎ、
より綺麗な発酵が進むようにしている。

懸案だったポンプも新型になり、
より理想的な液体の移動が可能になった。

これから先、どこまで伸びていく?
その品質を見守ってみたい…という期待を抱かせる設備だ。

[To Be Continued..]

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10-0308 ひるぜんわいん 新ワイナリー 3

自慢のグラッパ設備
〒717-0602 岡山県 真庭市 蒜山 上福田 1205-32
TEL 0867-66-4424

100309_7入ってすぐのホール壁面に
マジックミラー処理が施された
窓がいくつか見える。
説明として、「貯蔵室」となっている。

多分、貯蔵している樽をレイアウトしたり、
場合によっては熟成中のボトルを
レイアウトする場所となるのだろう。
現在は、瓶を寝かせたブラスチック箱が
地味に重ねられている。

100309_8さて、ホールに入って右奥。
これこそが、新設ワイナリーとしての目玉設備だ。
その存在感に気圧されてしまう。
何だ、これは!?

まるでノーチラス号の動力源…そんな
夢と現実を結びつけるようなデザイン。

ワイナリー長が、「無理をした」と言うだけあり、
見る者に驚きを与えるに十分な大きさ、
そして複雑怪奇な形状。

こんな機械、作動方法が分かるのか?
と思えるほどに、レバーやバルブ類が並ぶ。

100309_9グラッパ(ワイン用葡萄果汁の絞りかすで造るブランデー)蒸留器なのだが、磨き上げられた金属の怪しい輝き。
ここで展開されるのは、もしかしたら錬金術?
と思わせるほどの異様な存在感。

ワイナリー長いわく、
「蒸留の仕方にマニュアルは無く、経験を積むしかない」

…って、どうすんの?

と思ったら、同型のマシーンを使って、
九州の某焼酎メーカーが良い物を造ってるので
研修に行かせて貰うよう話をつけているらしい。
美味しいグラッパの造り方を体にたたき込んでくる…
と結構な意欲を見せてくれた。

100309_10本当に迫力の意匠、
ちょっとの気合いでは乗り切れそうにない。
これを見るだけでも、ひるぜんワイナリーを
訪れる価値はあるかもしれないなぁ…
と感じた次第。

そして蒜山の『山葡萄』から得られる
世界で唯一のグラッパが秋に生産されるかと思えば
楽しみで仕方がない…。
まずは小分けで売って貰えるよう
交渉してみようと思っている。
ワクワク。

[To Be Continued..]

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10-0308 ひるぜんわいん 新ワイナリー 2

ワイナリー外観と内部
〒717-0602 岡山県 真庭市 蒜山 上福田 1205-32
TEL 0867-66-4424

100309_3現代風建物ながら、蒜山の自然の中に
綺麗に溶け込むカッコ良さ。
最高気温3℃、最低気温1℃
という予報に、雪の心配を拭って
出掛けたものの、ワイナリーの
目の前の温度表示板は0℃!!
さ、寒い!
山々も綺麗に冠雪。その美しい
大自然をバックに映えるワイナリー。
オープンまで1ヶ月足らずという事で、
急ピッチで周囲を舗装工事中だった。
100309_4建物内、エントランスから入ったホール。
テーブルや椅子の搬入がまだなので
殺風景だが、ここにワイナリーのショップと、カフェが併設される。

食事はテイクアウトOKのランチボックス。
季節の野菜たっぷりのカップスープや、
ワインとチーズのセットも用意される。

是非、美しい蒜山の自然の中で
お召し上がり頂きたい…というのが
ワイナリー長、植木さんの言葉。
100309_5このホールから見える
風景の中、どこに出かけても最高!

私のような寒がりは、このホールから
外の風景を楽しみながら…!?
でも、初夏~秋はやっぱり外かな?

イン&アウト…どちらも対応できるよう
考えてあるのは蒜山の自然の中に
建つワイナリーの強みだろう。

100309_6このピクニックセットを
予約で有料貸出しする予定とか。(詳細は未定)
結構リッチなセット
(ナイフ・フォーク、陶製の皿やワイングラス、
ピクニックシートなどがオール・イン・ワンになってる。)

英国風なピクニックのイメージを
満喫できるかも!?

[To Be Continued..]

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10-0308 ひるぜんわいん 新ワイナリー 1

蒜山で腹ごしらえ&新ワイナリーの所在
〒717-0602 岡山県 真庭市 蒜山 上福田 1205-32
TEL 0867-66-4424

朝一番のヤボ用を終え、新ワイナリー完成の
蒜山ワイナリーへ出かけた。
倉敷~蒜山インターを降りるまで、
普通に高速道路を走って1時間半余り…
本当に気楽に乗り付ける事ができるリゾート。

100309_1到着が12時30分になったので
まずは腹ごしらえ。
『そば』はアタリの店が少ない…
というのが本音だが、
この道の駅に隣接した
「味覚工房&茶房 そばの館」は、
名前ほど大層ではないにせよ上出来。
鴨南蛮そばと蒜山おこわ…十分に満足できる味と質。
価格もこなれているので、オフシーズンの平日でも賑わう。
身も心も温か気分になったところで…

100309_2目指すは新ワイナリー。
ひるぜん高原センターなどを左に見ながら
通り過ぎ、三叉路に突き当たった場所。
だからまず、迷う事なく辿り着けるだろう。

カッコ良い、現代風の建物がどど~ん!
と立っていた。

オープンは2010年04月06日だけど
知っておいて頂きたいのでまずはご紹介を!

[To Be Continued..]
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08-0427 蒜山ワイン ニュー・リリース3

今回のひるぜんワイン『2006年・山葡萄・樽貯蔵』は、
ティスティングでは、前にに書いた通り、
『ボディはライト寄りのミディアムでスリム』
なのは間違いない。

余韻部分も、強めなものが口を支配するのではなく、
控えめな、超低空飛行ながらも広がりある後味が、
止めどなく持続する…というスタイルだ。

セオリーならば、ライトな食事に合わせる…と奨めるだろう。
しかし、ヴィティス・コワニティエは、存在が違う。

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鳥の手羽・甘酢煮が冷蔵庫に残っていた。
タレの部分は煮こごった状態になっている。
結構、煮詰まって強い味になっているので、
面白がって試してみた。が、
押し切ったのはひるぜんワインの方だった。

口に入れる食材が少なかったか?と再度挑戦するが、
食材の多寡ではなく、存在としてワインが勝る。
ボディがライト寄りと言っても、
強い食材に合わせても、決して負けない。
まるで巨漢を、細身の女性が一本背負いで投げる印象。

柳は決して折れない?いや、そもそも弱いのか、この色彩で…
と、心の中で存在が膨らんでいく。
これこそが『和』のイメージなのだろう。

やってみなければ分からないマリアージュの世界、
ひるぜんワインの相手は、もっともっと
広くに求めなければならないのかも知れない。

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『2006年・山葡萄・樽貯蔵』

山葡萄、ヴィティス・コワニティエ。
誰にも似てない孤高の存在。

だからこそ、可能性は無限大と言えるだろう。

08-0422 蒜山ワイン ニュー・リリース2

『今迄で最高品質の“ひるぜんワイン”』
と感じられたこのボトル、正体は何なんだ…
と植木さんに問う。

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すると、2006年産の樽貯蔵分を実験的に残し、
少量だけ9ヶ月間貯蔵し、ブレンドしたもの…という。

ブレンドと言っても、セパージュはこんな状態。
2006    ヤマブドウ樽貯蔵    92.31%(→面倒なので93%と表記)
2006、2005 ヤマソービニオン樽貯蔵  7.69%(→7% 〃 )

一般的な表記をするならば、

『2006年・山葡萄・樽貯蔵』
として問題は無いし、ヤマソービニオンのブレンドを
表記する必要は無い。

香が複雑で豊かだった理由は、
樽貯蔵を9ヶ月間という長期間行ったという点、そして
93%の比率であるヤマブドウを入れた樽は、単一種類でなく
3種類使ったからだろう。

その3つの樽は、フランス産アリエを2/3(製作所が異なるものを1/3づつ)、
アメリカン・オークを1/3である。

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前回のテイスティング・レポートで
『余韻の中にも樽のヴァニラ香が絡みつきながら伸びる。』
と表現した風味は、この辺りに秘密があったようだ。

それも、未踏の期間=9ヶ月という長期樽貯蔵に挑戦するのは、
造り手としては冒険と感じたのか、
生産本数はわずか50箱のみである。

ヤマブドウで造るひるぜんワインが、
繊細な構成なのは間違いない。
色素は息を飲むほど濃く、ポリフェノールは多いのだが、
その線が細くも感じるボディのワインを
どの程度樽貯蔵できるか…は、
非常に難しい所である。

が、少なくとも今回の完成品は、
成功と呼べる領域に達している。

ただし、ひるぜんワイン醸造所は、この50箱の樽貯蔵バージョンを
2007年ヤマブドウワインをリリースするまでのつなぎ…
としか考えておらず、
いつから出荷するかは返答が無かった。

そこで、折角の品質を知った私としては、
無理を言って少数を瓶詰めして貰い、入荷した。
まだ、出回っていない

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『2006年・山葡萄・樽貯蔵』

である。
通常の3ヶ月熟成のものと区別するため、
こんなラベルを裏に貼った。

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やっと、岡山のワインとして胸を張って出せる物が
生まれてきたようで、自分としても嬉しい気持ちで一杯である。

休日は慌ただしく過ぎて…【全6回】[index]

07-0531 休日は慌ただしく過ぎて…[01]和食「寿」~倉敷
07-0601 休日は慌ただしく過ぎて…[02]自転車トレーニング
07-0602 休日は慌ただしく過ぎて…[03]蒜山ワインのブレンド-その1
07-0603 休日は慌ただしく過ぎて…[04]蒜山ワインのブレンド-その2
07-0606 休日は慌ただしく過ぎて…[05]蒜山ワインのブレンド-その3
07-0609 休日は慌ただしく過ぎて…[06]就寝前のティスティング