サッポロワイン マイワイン体験教室(第5回)

オリ引き・瓶詰めワインラベル作成作業


10月28日

天気は晴天となり外での作業がなくなると
青天が続くようになりました。
台風もほとんど来ず、今年は本当におかしな天気に
なったという印象です。
岡山県でも今年は異常気象の年なではないのかと思います。

さて、今回のマイワイン体験教室での作業は、
オリ引き・瓶詰めとワインラベル作成を行いました。


   写真1 オリ引き・瓶詰め作業

前回(9月上旬)に収穫し搾汁した葡萄ジュースは
酵母が添加され約2週間発酵した後、
無事ワインとなり 1度目のオリ引きが
ワイナリーの職員の方の手で行われました。

発酵の終わった酵母などの沈殿物が
この段階でほぼ除去されたそうです。
発酵が終わったワインのアルコール度数は
12度程度になったということです。

さて、今回は1度目のオリ引き後5℃の冷蔵庫で
保存されていたワインの保存用ボトルの下に 沈んだオリを
再度オリ引きするのと同時に瓶詰めを行う作業となりました。
今回除去される沈殿物はほとんど酒石酸でした。

低い温度で保存したために出てきたものと 思いますが、
このままボトルに詰めるとワインが白濁したりするそうです。
作業は4組で1つのグループを作り 保存用ボトルから
瓶にワインを詰める作業とボトルの ワインの容量を
一定量にする作業、コルクを打栓する作業、
瓶に付着したワインを拭き取って箱詰めする作業を分担して行いました。


    写真2コルク打栓作業

瓶詰めはチューブを使いサイフォンの原理で行うため
瓶詰めの量が一定せず、ワインの容量を一定にする 行程で、
かなりのワインを捨てることになる参加者もおり最も苦労する行程でした。
打栓作業では専用の機械を使って打栓しましたが
コルクを 小さく絞る所で少し力が必要でした。
そして瓶詰めワインの出来上がりとなりました。

今回、私たちのグループで瓶詰めできた量は
各組720mlで11本となり、
収穫時の量の差は無くなってしまいました。
担当者の方の話によると収穫量が多かった人は約15本出来る予定だそうです。

この後、ワインは約1か月、冷暗所で休ませた後、
品評会となります。
今回はワインの香りを嗅ぐだけでしたが、
香りにも多少差が出てきているように思いました。

今年の天・地・人が作ったワインがどのような
作品になっているか楽しみにしつつ作業終了となりました。
次にワインに貼るラベルの作成を行いました。

ラベルには酒税法で決められている項目を
記載しなければならない決まりはありますが、
それを守れば 後は自由なため
自分のワインの顔になる物を作る重要な作業です。
ラベルの作成は専用ソフトを使用し、
あらかじめ用意されている種類の原案に
各々自分のアイデアを加えて作成しました。

今回作成したラベルは、税務署に届けられ永久に保存されるそうです。
これで今回のワインが密造酒でないことが証明されるそうです。
今回の作業は以上で終了となりました。
今回でワイン作りの全ての行程が終了となりました。

今年は雨で始まったマイワイン体験教室。
屋外での作業を行う日に限り雨が降り、
雨の中作業に付き合ってくださったり、
作業日以外の日に作業をお願いしたりと、
無理を言っても快く引き受けてくださった
ワイナリーの職員の方に心から、お礼を言いたいと思います。


写真3 マイワイン体験教室当日の葡萄畑の様子。
(今年の疲れを癒して来年に向けて力を蓄えているようでした。)

次回は最終回となります。
最終回は私たちが作ったワインの品評会となります。
楽しい品評会になることを期待しつつ帰路へつきました。