Non がんこおやじの手造りワイン
仲村わいん工房
Part14
山の傾斜から平地に下り、
次に到着したのが八丁橋。
ここには甲州が植えられています。
この畑に来る途中、白ワインの話になりました。
関東に向け、山梨を越えて甲州葡萄で
造ったワインを売るのは少し恥ずかしい。
そんな気持ちがあるから、デラウエアは
ずっと造り続けるし、この八丁橋にも、
実はセミヨンを植えていた…とのこと。
でも7年頑張ったけど、葉が弱くて失敗だった。
そして、この後に連れて行って下さったのが、
4つめの畑=小芝です。
ここには、なんと北方系の品種である
リースリングが植えられています。
この地とすれば、驚愕の選択…と言わねばなりません。
近寄ってじっと見てみると、小粒なその表面に
品種名のもととなったルス(すすの意味)の
黒い斑点が見えます。
主力の白のブレンドワイン「さちこ」は、
これらで構成されているのが興味深いです。
甲州(八丁畑)60%
デラウェア(三ッ辻)30%
リースリング(小芝)10%
というセパージュ。
秘められた思いがグラスから香ってくるような
巧みな構成の白ワインです。