ロックの神の啓示なのか…【仲村わいん工房】

Non がんこおやじの手造りワイン
仲村わいん工房

Part02

beaumont2006_1
おっ!そうだ!!
忘れちゃならない親分の依頼。

麻里布倶楽部のマスターに依頼された
ワインを軽く味利きして、
サラッとレポートを送ろう…
と思って準備を始めました。

しかし、恐らく、余り旨くはないはずだから…
と、シャトー・ボーモンの2006年を先に抜いて、
軽く楽しみながら、傍らでの抜栓です。

不味かった時は、適当にレポート書いて
ボーモン2006年で口直しをしよう…という魂胆。
回避策も構えての余裕のスタート!

gankooyaji03頭封の安っぽいフィルムを剥がした下に、
安っぽさのダメ押しのような圧着コルク。
(屑コルクを圧着整形したコルク。
液漏れ等の不良が初期は出にくいが、
経時変化に脆く、長期保存には不向き。
安物の印象がどうしてもつきまとう)

外観に年号の表記がなかったけれど、
抜いたコルクにもありません。
これでは何年産か?が分からないじゃない。

「仲村わいん工房」の焼き印を見て、
余計に諦め感が募りました。

個人的に『工房』という言葉は、芸術的領域に達した
職人の仕事場だと思っているので…。
「がんこおやじ」などと安易に名乗るような者が、
その領域に達しているはずはない…と思ったのです。

gankooyaji01ところが、グラスに注いだ時、印象は一転します。

「な、何だ、この濃さは…」

並の濃度でない。
低レベルで造ったワインでは
決して到達できない外観なのが
即、分かったのです。

揺すると足にも色があるほど。
縁には僅かに紫のトーンがあり、
若いのは分かるのですが、
タダ者ではありません。

グラスの中で揺らめくのは、ロックの神の啓示なのか…
と、湧き立つ香に引き寄せられていく自分を感じました。

[To Be Continued…]

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