2009 ボージョレ・ヴィラージュ・ヌーヴォー
ドメーヌ・レ・グリフェ(ピエール・デュルディリ)
Beaujolais Villages Nouveau
Domaine Les Gryphees Pierre Durdilly
この人が言うなら…と信じられる人は
普通、そう多くはない。
私自身、味に関しては、自分の経験しか頼りにしない。
しかし、年一度のヌーヴォーだけは、
新しい銘柄を常に補充する必要があり、
信頼できる輸入業者を頼らざるを得ない。
その中で、十数年の実績で、今までハズレが無かった輸入業者が
今年紹介してきたのが、この銘柄。
最初に掲げたポイントが、ドメーヌ名の『グリフェ』。
古代第三紀から化石化した“牡蠣”に由来し、
その化石が畑の白亜質粘土の中に多く存在し、
ワインに様々な特徴と風味をもたらす…ということ(ん~ぜーたく)。
場所は、ボジョレー南部、”Les Pierres Dorees”
(Golden Stones地域…最高の品質を産み出す)の
中心に位置する、約10haであるということ。
さらに、畑での作業を重視しながらも、できるだけ人為が
自然に介入しないようにしていること。
具体的には、野生ハーブを植えたり(土の侵食ダメージを軽減し、害虫から守ってくれる)、
有機肥料を葡萄の生育段階において細かく使い分ける(畑や樹の負担が軽減される)
など、自然を生かす栽培方法を実践。
樹齢50年ほどの古木からの原料を、40hL/haにまで絞り込んで
贅沢に造っているということも魅力を際立たせるはず。
きっと、ルビーとパープルが混ざった輝きのある色合い
ブラックカラントやラズベリーのアロマ…
タンニンがうまく溶け込んでリッチ…
そんなスタイルが想像される。
実は、明日、飲む予定。
今年2009年の豊作の知らせに、一段と心は踊っています。
ワクワク…。