【7】それでも出るのが不良品…その時には

深くじっくりと、そして絶え間なく行うワインのチェック

   考え得る限り可能なチェックを繰り返し、他店よりは遙かに少ない不良品…
   と言っても、0にはできないのも実感しています。その時には…
     Wine Tasting a0t Home...Deeply,Deliberately

最高の運送・貯蔵、
そして可能な限りのチェックを行って、
他より遙かに少ない自信はあります。
しかしながら、それでも不良品の発生を
0にはできません。
私のお売りした物で不良品に遭遇した時、以下御留意のうえ御返送下さい。

返送方法の注意点

返送されたワインにつきましては、速やかにチェックし、
不良品(お客様に届くまでの不具合による)と認定できたものは、
代品を送らせて頂きます。
そのテイスティングは、以下の3段階で行います。



(1)返品されて来たものを、速やかに
 私(シニア・ワインアドバイザー)が責任をもってティスティングします。


この時点で、「不良」と判断できれば、
すぐに代品を送らせて頂きます。
しかし、私が「不良ではない」と感じた場合、


(2)自店のソムリエにブラインドで出します。

自店のソムリエが「不良」と判断すれば、「不良」として、
代替品送付の準備にとりかかります。
私とこのソムリエは、不良に関して
かなり厳しい人間である点は付け加えておきます。
しかし、不良と認識できない時、 さらに


(3)外部のソムリエに依頼します。

もちろん、ブラインドで。 何も予備知識を与えず、
試飲の振りをして持ち込みます。
客観的に見て、損得がない人物の反応を求めます。

ここで「不良でない」という判断となれば、
返送されて来たワインは「不良ではない」と報告させて頂き、
申し訳ございませんが代品は出しません。
3人のプロが試飲した手元のワインが必要でしたら、
クール代を含んだ送料をいただき、送らせて頂きます。

3人のプロによって、3回のテイスティングを行い、
「不良ではない」と断じられた場合、
その結果は十分に正当だと考えます。

誤解戴きたくないのは、
不良品であるものを、私が損をしたくないために
「不良ではない!」と押し切ろう…とはしない、という点です。
なぜなら、不良品なら、それを提示すれば、私は損をしないからです。

最高の管理・貯蔵を行っているからこそ、
不良が出た場合は、輸入業者に代品を求める事が可能なのです。
ぞんざいな扱いだと、あなたの店で劣化したのでは…
と言われることもあるでしょうが、
輸入業者たちは、当店のワインの取扱レベルを知っているので、
不良品の交換を受け容れざるを得ないのです。

そして何よりも、不良は不良・良品は良品…です。
これは天地神明に誓って譲れない真実であり、
自己の利益の為にねじ曲げたりはできない事です。
損得勘定とは違う次元だと認識しています。

ですから、決して
「腐ってたから捨てた」
「無理して飲んだ」
「料理に使った」
などと言って実体を無くしたりしないで下さい。
実体を消し去って、不良だった…という主張は、
残念ながら受け容れられません。

真偽が不明になるだけでなく、真であっても
全ての権利を放棄したことになるとお考え下さい。
現物があれば、簡単に検証・判断でき、対応できる事ですから。

何よりも御理解頂きたいのは、
お客様が、「美味しい!」と言って下さる事を
私が最も望んでいる…という事です。
この言葉を期待しながら、今の仕事をおります。

物を右から左に動かしているだけではありません。
私がお届けするワインには、
造り手に近いレベル(自分では同じだと考えています)の思いが
込められている…とお考え下さい。

お客様のお手元に届くまで、
造り手のスタッフの一人として、自らが行動しているつもりです。
だからこそ、このような貯蔵設備と扱いを行っているのです。

当店のような零細な田舎のワイン屋に、
世界有数の造り手達が次々と来てくれる理由は、
品質を求める彼らだからこそ、この思いに答えてくれているのだ…
と認識しています。

この品質の差は、5年・10年とお手元で貯蔵した時、
必ず表れてくる、という自信があります。
手元のワイン達が10年以上経って育った今、
より強く確信しています。
わずかな価格差を越える、大きな品質差をポテンシャルとして提供できる…
そう信じているからこそできる品質管理なのです。

どうぞ不良品の場合は安心して、返送下さい。


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