[19]セミナーの準備

フーバーさんのワインを輸入する業者=ヘレンベルガーホーフは、高品質のワインだけを厳選し、輸入するスタイルである。従って、少人数で運営している。

だからこそ、フーバーさんと行動を共にするだけで精一杯の状態なのだ。だから私が、

「セミナーの内容とワインはどうしましょう?。資料などはどうしたら良いでしょうか」

と尋ねても、

「そちらで準備しておいて下さい」

で終わり。何の指示もない全くの丸投げ状態。

しかし、だからこそ、ヘタは打てない。
配慮を重ねる。フーバーさん、輸入業者、そして何よりもセミナーに参加して下さる方々が楽しめて、プラスにならなければ意味がない。

赤の世界トップレベルと言っても、白も同等以上に素晴らしい。
また、お料理と合わせる時、赤だけでなく、白がある事が強力な武器となる。

甘い物もなかなか良いのは、幾度も試飲会で確認していたが、価格的に考えて、メインイベンターに近いレベルになるので、今回は外さざるを得ない。

結局、以下のようなレイアウトにした。
まず白ワイン、
「気に入れば、どれか買って下さい」とする以上、買い易いワインも並べなければ…と
[白1]リースリング&ミュラートラガウ
       

最も和食にミートする
[白2]ヴァイサーブルクンダー
       

そしてフーバーさんの実力を遺憾なく発揮する
[白3]シャルドネ レゼルヴ
       
この上のバージョンとして畑名付きがあるが、予算の関係でこのワインとした。

そしてメインとなるべき赤。
年々の進化。そしてぶっ飛びの品質。
[赤1]ユンゲレーベン
       

シトー派の魂を伝える
[赤2]マルターディンガー。

       

そして、コストを考えるならばアルテレーベンなのだが、ここは圧倒的な品質を主張するべく
[赤3]マルターディンガー・ビーネンベルクのレゼルベ。
      

敢えて徴収させた頂いた参加費は、これらのワインで当然の赤字となる。
が、来て下さった方々(参加者・フーバーさん・輸入業者)の気持ちを受け取る事で、私の心は嬉しさに満ちていた。

このワインをレイアウトしたレジメを作成し、フーバーさんと輸入業者に渡した。

huber_20080407.gif

彼は、紙面をじっと眺めた後、こちらを見て、首を一度だけ頷いて見せた。

huber_26

…どうやら合格点が貰えたようだ。
そう考えるとホッとした。


           [To Be Continued...]


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