たった9年で…【仲村わいん工房】

Non がんこおやじの手造りわいん
仲村わいん工房

Part10

nakamura04樽はどんなものを使ってるんですか
「いえ、樽は使ってません」

え!?カカオやチョコレートの風味を
感じましたが、使ってないのですか?
「はい。使いません」

古樽とかも使わないのですか?
「使いません。木との接触は、
果帽が持ち上がる時に樫のフタを
5日ほど載せるぐらいのもんです。
それでオークのニュアンスが
出るのかも知れないですね…」

nakamura05いやいや、そんな事で樽の印象は出ませんよ。
確実に樽がある…と感じたのに、
このワインには、全く使われてないのです。
味を頼りに生きてきた者としては衝撃でした。

葡萄のメルローという品種、オーク樽使用…
どちらも嗅ぎ分け、味わい分けることに
自信があっただけに揺らぐ心。
それを安定させる為に、質問を変えました。

がんこおやじ…って仲村さんのことですか?
「いやいや、ワシの親父のことですわ。
葡萄を作らせたらすごかった。
僕はまだ9年しか経ってないです」

9年でこんなワインができるのか?
お父さんも凄かったのだろうが、この味のワインを
9年で創り上げた現二さんに対して驚きを隠せなかった。
私の頭に、『才能』という言葉が過ぎった。

ともあれ、その現二さんが“すごかった”
というお父さんの光夫さん、
そのすごさは、畑に到着し、よく見ると分かった。
これは…常識を逸脱している。

[To Be Continued…]

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です