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[51]セオリー破り part3-2 真鯛のポワレに… |
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鯛のポワレにユンゲレーベンを引き合わせたのは、まさに鬼手。
観客を、大丈夫なのか?…という不安で惹き付けながら
深い懐で、危なげなく調和させていく。
この後、お料理はメインディッシュへ…
四万十ポークのロースト
なワインがリストの中にある。
シャトー・ローザンガシー 2001年
格付品だが、それほど濃密ではない。
かと言ってゆったりとした深さも持ち合わせる。
ほどほどに弱いボディが四万十ポークにちょうど良い。
…って言いながら、後はワインをゆったりと飲んでいく。
お料理の流れとして、真打ちは四万十ポーク+ローザンガシーだったが、
最も強烈な印象を与えたのは、
真鯛のポワレ+フーバー ユンゲレーベン。
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本来なら柔らかい味わいの赤だが、
赤好きの皆の心を捉えるには、
相応のワインでなければならぬ。
と言っても強すぎると料理を押す。
このシチュエーションに“ピッタリ”
これで会計が6人で40,000円に届かなかった
のだから嬉しい驚き。
この日、敢えて行った「掟破り」は、
参加者にサープライズと感動を与えた。
突拍子もない取り合わせに見えて、
実は緻密に計算し尽くされたマリアージュ。
それに気づくか気づかないか…は観客のレベル次第。
印象だけでも主役を食ってしまう前座になれたら、
準備した側としては冥利に尽きる。
フーバー醸造所のユンゲレーベン
底知れぬポテンシャルに、
さらなる未来を感じることができた。