06-0815今、最も魅力的なイタリア…ファルネーゼ2 カミッロ親父[5]

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日本に輸入されてくるワインには、
大別して二種類があると思っています。

一つは芸術品。
その価値を認められたものは青天井価格、
だけど時として無名のものが2000円程度の
リーズナブル価格で入手できたりもします。

もう一つは、そんな100点満点を目指すワインではなく、
言わば80点を目指す物。
ここまでの品質に達すればOK。あとは販売促進費に…
って感じの、ワイン達。
言わばマスプロダクトのもので安価を旨とします。

ファルネーゼのワインは、どうも後者のような
臭いを感じてしまっていたのです。
確かに生産量の点では後者の要素を否定できないものの、
80点では決して止めない。

コストの許す限り品質を上げようとしている…
90点以上を取って喜ばせようとしてくれる。
それがカミッロ親父の魅力なんだって事に気づいたのです。

例えば樽の使い方でも、新樽をシャルドネに使い、
その後に、赤のヘヴィー級ワイン用に使い、
そして最終的にはバルサミコ酢の会社に売却…
という流れを作り、浮いたコストを品質に回しているのです。

もちろん、赤・白そして色んなキャラクターの
ワインを造っているからこそ為し得る技ですし
アブルッツォ州の物価や人件費の安さも味方にしてます。
ランニング・コストの安い倉庫を物色したり…と、
美味しさを届けようとするカミッロ親父の奮闘は続くのです。

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彼こそがドン・カミッロ

こんなオーナーを戴くファルネーゼ社のスタッフにとって、
看板商品のカサーレヴェッキオと双璧をなす
ワインを出荷しようとする時、
その名前を「ドン・カミッロ」とするのは
当然の流れだったと思います。

「ドン」とは聖職者、人格者だ。
自分はとてもそんな人間ではないので恥ずかしい…
と、ガラにもなくはにかむカミッロ親父が可愛らしかったです。

ドン・カミッロ [2004] ファルネーゼ

サンジョヴェーゼ70%、カベルネソーヴィニヨン30%
バリックで4ヶ月の熟成。
赤色フルーツと胡椒そしてバランス感ある樽の香、
濃縮したタンニン、ふくよかな果実味と力強さがあります。

根っこはイタリアに深く降ろしながら、
さりげなく国際派。そして手抜きのない内容。

76歳にして、まだまだこれから世界中の人達を
俺のワインで美味しいと言わせたい
…と言いたげな「ドン」のワイン。

グラスを揺すると
おいしいだろ?と言ってるカミッロ親父の顔が
浮かびそうな1本、
本日はこれにてcin cin!

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