06-0823魅力的なスペインワイン [02] カーサ・グアルダ・セレクシオン

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それはまだスペインがペセタという通貨だった時代…。
対外レートは弱含みのこの通貨のおかげで
この国の物は何でも安かった。

なぜこの品質が、この価格で?
驚きと共に抜くコルク、傾けるボトル、
流れ落ちる液体。そして空になっていくグラス。

ただ濃いだけではない。
いたずらに果実味が多いだけでもない。
タンニンが十分にあるだけでもない。

そこに織りなされる世界は
深く甘美で旨味に溢れていた。

どの国のワインでも成し得なかった
芸術的な世界。
いえ、そのワイン自体が
芸術そのものにさえ感じた。

ピカソもダリもガウディも
きっとこんなワインを飲みながら
作品を仕上げたに違いない…
なんて酔った頭で感じながら
横に突き出した太ももの上にボトルを載せ、
遠くを眺めるポーズをしてみました。

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感性に問いかける味と香、
複雑で深淵ながらも分かり易い。
理論の前に情熱。
そして感動と喜び。
本当に楽しませてくれる美味しさです。


カーサ・グアルダ
セレクシオン[1998]

しかし、美味しさを表現しようとすると
難しい言葉が並んでしまう。だから
こればっかりは、あの米国評論家のP氏の言葉を
お借りするしかありません。曰わく、

「足を使ってでも買え、ではなく、走ってでも買え!
ライバルに取られる前に。」

でも買った後は、きっと皆んな、
すぐに飲んじゃったんでしょうね。

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