060915 ボージョレ・ヌーヴォー [07] 造り手毎のレポート4

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ボージョレ・ヌーヴォーを16種類並べて試飲した2005年11月末。
そのレポートのうち、以下4つのドメーヌに関して、
店長のブログとしては書き難いので、こちらに記載した。

美味しい物、コストパフォーマンス良いものばかりでは無いのが
ヌーヴォーの世界…と言えるかも知れない。

これ以外のレポートはこちらをどうぞ。 レポート1
レポート2
レポート3

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13.Dm.ドミニク・ローラン ボージョレ
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この名を知らぬ者はモグリだ…と言われてもしようがないほど
有名なドメーヌ。
名前に惹かれて購入。
優秀ならば来年は仕入れようと考え、意欲満々で試飲に臨む。

ボージョレ・ヴィラージュと、ボージョレ…
どちらにしようか…と迷ったが、両方を出している点で
通常のボージョレとした。

が、思いの外、頼りない。
私が、名前から期待する内容はこのレベルではない。
一般的なネゴシアン物に毛の生えた程度。
酒石・澱らしきものはあるが、この名前で売るワインのレベルではない。

価格が割高でこの内容なら、来年は仕入れる必用無し、と判断。

[品 質→ 普通  良い ●優良 秀逸 最高] 秀逸に届かず。
[質対価→ 普通 ●良い  優良 秀逸 最高] 優良に届かない。

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14.Dm.フィリップ・パカレ ボージョレ
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出た!ビオの代名詞!美しいデザイン!
しかも高価で、十分過ぎる期待を抱かせる。
さらに楽天の量販店では、トップの売り上げ!と謳っている。
このヌーヴォーに対する期待は極めて大きかった。
飲んで美味しければ、意地でも来年は仕入れようと考えていた。

が、グラスに注いでびっくり!
薄~い!
香は…弱~い。
しかもハツラツ・生き生きが信条のヌーヴォーのハズが
へたったような、らしくない匂い。
決してボトル不良ではないようだ。
ティスティング参加者12人の額に次々とシワを寄させる味香。

この品質を“ビオ”の一言で片付けるのは無理。
私はこのワインを、自分の店の名で売るのは嫌だ。

[品 質→  普通 ●良い 優良 秀逸 最高] 事前知識なければネゴシアン物以下。
[質対価→ ●普通  良い 優良 秀逸 最高] この値段で許せる範囲にない。

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15.Dm.ルロワ ボージョレ・ヴィラージュ
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ルロワを名乗るなら…という気持ちがある。
期待もする。
価格はヌーヴォーとすれば最高値レベル。

グラスに注げば、おぉ…濃い。
並べるとフィリップ・パカレはロゼに見える。
味わいは…深い。複雑。濃い。ボディもヌーヴォーらしくないレベル。
品質は、この日開けた中の三巨頭となる。

しかし、価格が高い。
品質的に比肩できる他の二者と比べると、割高感がある。
品質的には、9.や11.と同程度と言わざるを得ない。
(個人的見解なので、価格差以上の品質差を感じられる場合もあるだろう)

2005年   2006年
9.ルイ・テット Cvセントネル    3,150   3,192(当店価格)
11.Dm.シャサーニュ         2,940   3,038(当店価格)
15.Dm.ルロワ            3,900   3,990(他店の価格を参考にした)

名前のせいだろうか、コストパフォーマンスの苦しさはかなり。
ブラインドで出されたら、9.や10.に対する優位性は無いように思う。
つまりそこまで高い金を払う必用を感じず、
やはり仕入れる意欲を失った。
これは、ルロワというブランドを求める人向けだ。

[品 質→ 普通  良い 優良 秀逸 ●最高] 最高。超えるのは難しい。
[質対価→ 普通 ●良い 優良 秀逸  最高] 高過ぎる。

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16.Dm.オスピス・シヴィル・リヨン ボージョレ・ヴィラージュ

リヨンのオスピスに寄進された畑から造られる…
という事だった。
なかなか派手目なラベルだったが、
2006年は当店取引の輸入業者が獲得戦に敗れ
入手できない事になった。

品質的にもレベルは高く、コストパフォーマンスも良し。
4.フランク・サンカン と似たような、
しなやかさと艶を持っていただけに、少々残念。

[品 質→ 普通 良い 優良 ●秀逸 最高]なかなか。
[質対価→ 普通 良い 優良 ●秀逸 最高]まずまず。

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ただし、以上の試飲レポートは、
2005年物を同年11月末に飲んだ物に対してのもの。
瓶差も多少はあるだろう。
また作柄によって、レポート通りにはならない
可能性がある事をお断りしておきたい。

ボージョレ・ヌーヴォー。
この品質にまで到達していたのか…と試飲して驚いた昨年11月。

今年の作柄はどうなのだろう。
(悪いっていう話は伝わらないから…本当に味を利くまで分からないのが本音)
期待に胸を膨らませても良い銘柄がまだまだ登場する。

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