07-0411ニーロン2005年 [03] 扱う人間に課せられる戒め

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買う側としては、特級だけが欲しい…
という気持ちはよく理解できる。
しかし、需要と供給バランスから、
その望みは残念ながら叶う事はなさそうである。

今回、私が仕入れを決意した途端に
注文が入り、荷物が届く前に
どう設定しようか…と考えている特級セット
(お客様向→特級1本 + 1級の各畑1本計4本 + 村名1本)
が売り切れてしまった。
商品が到着する前に…である。

2004年の時、特級を単体でそのまま出したら、
僅か三分後に2本とも完売…という状況になった。
後に1級と村名のワインが多く残ってしまった。
村名でさえ突出したワインだけど、これらを求める人ならば
どうしても特級へと気持ちが動くのだろう。

今年はその数量的な失敗を繰り返せないので
特級には抱き合わせ…というのは
販売側として仕方のない事だと考えていた。

しかし今年は、仕入れた物が到着する前から、
完売…ということで、2005年の人気の高さを感じている。

裏事情を申し上げるならば、当店向けに
バタール・モンラッシェの方が少なくて1本。
シュヴァリエ・モンラッシェは2本が供給される。

語句の印象から、昨年まで、
庶子(バタール)より、騎士(シュヴァリエ)の方が
売り易いような気がしていたが、
実質的にはバタールの方が希少。
しかし今年は、そんなこと考える暇もなく完売。
2005年の人気の高さに驚いている所である。

           
     シャサーニュ・モンラッシェ
  プルミエール・クリュ レ・シャンガン
  [2005]ミッシェル・ニーロン

      価格 9,200円 (税込)

売る側に立った私は、残念ながら、
ニーロンの特級に関しては、飲めない立場となった。
いかにファンであっても、このセットは崩せない。
これは、「商品には手を出すな」…という
扱う人間に課せられる戒めだと理解するしかない。

ニーロンの特級を飲む、それは将来、
今の仕事を引退して、フランスに旅行に行けたら
蔵元を訪問し、必ず実現したい。

そんな思いを込めて、今はこのワインをお求め下さった方に
最高のコンディションでお届けできるように努力を重ねる。

未来のいつか、ミッシェル・ニーロンに逢えたなら私は言う。
「あなたのワインを最高の扱いで顧客に届け続けたのが私の誇りだ。
 そしてその顧客は、あなたのワインを最高と認めて下さった人だけだ。」
…と。

多分、特級の1杯ぐらいは飲ませて貰えるのでは…と願っている。

                           [To Be Continued…]

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