[6] カミッロ親父が求めた「最高」


ファルネーゼは、レベルの高いワインを
造り続けてきたと私は思います。

しかし、前にも申し上げたように、
「流れに逆らわない」スタイル である為、
どうしても一流の一歩手前と見る人がいる。

ならば、そんな人をも頷かせてしまう品質を造ろう…
と取り組んだのが、このエディツィオーネ。
醸造責任者のF.バカラーノとフランス人醸造家JM.サブーアの
二人にその原材料を探させました。

結果的に原料葡萄が、アブルッツォ州とプーリア州にまたがったため、
法律規定により年号の表示ができません。
従って、03とか05…というように、
何度目に出したかを表記してます。

farnese7

年号を表記していないワインは偏見を持たれる…
という危惧を抱くカミッロ親父に、
ヒュー・ジョンソン(彼がブレンドに立ち会っている)は、

“良いワイン” を造りたいならヴィンテージは必要。が、
 “真に偉大なワイン” を造り上げたいのであれば、
  そんなことを気にかける必要はない。品質がすべてだ」

と言ったそうです。

セパージュは、

 モンテプルチァーノ33%
 プリミティーヴォ30%
 サンジョヴェーゼ25%
 ネグロアマーロ7%
 マルヴァジア ネーラ5%

…と、かなり大胆に、そして緻密に組み上げられています。
(多分、前三者で大胆に外枠を造り、
 後二者で隙間を埋めたのでは…と感じます)

単一品種はそれで美しい。
だけどブレンドをすれば、より高みに到達できるとすれば
是とするか否か…
いえ、もっと大胆に、制約を外してしまい、
自分の手元で最高のワインを造るには…
と考えて登場したのがこのワインかも知れません。


 エディツィオーネ チンクエ・アウトークトニ No.05 ファルネーゼEdizione Cinque Autoctoni ...
     エディツィオーネ 
 チンクエ・アウトークトニ No.05
     ファルネーゼ

    4,330円 (税込)

一つ一つはただの切石でも、
最上の技術と、至高の目的を持って構成すれば、
精密な石垣となれる。
個々の石の生まれと、積み重ねた者の心を知れば
その集合体のエッジが描く曲線が、
空間を美しく切り取っている事が見えてくる。

初心者にはストレートで美しく、
エキスパートには、緻密で深く、そして隙がない。
見事な構成のように思います。
色は濃く深い。詰まった果実味、タンニンはきめ細やかで滑らか、
どの要素も巧みにバランス。

セールス・トークとして、
シューマッハがパレット買い する…
ってのは有名な話ですが、カミッロ親父も「本当だ」
と言っておりました。

まぁそれはF1のファンに任せておいて、
イタリア・ワイン好きとしては、

イタリアソムリエ協会のドゥエミラヴィニで最高評価の5つ房獲得!

ワイン評価本ルカマローニ(イタリア赤ワイン部門)で第1位獲得!

って方が重要でしょう。

そして何より重要なのは、カミッロ親父が
心血を注いで造った

プレスティージ・ワインだということ。
彼の人生が、そのままこの液体には表現されている。

愛すべき親父=ドン・カミッロ。
ファルネーゼはいつもあなたを
「おいしい!」と言わせようと頑張っているのです。

(生産量が少なく、現在は奪い合いになってます。
  市場に出てたら買って損はない…と私は思います。)


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