10-0402 テルモは凄い。

2005 レメリュリ レゼルヴァ
リオハ DOC
レメリュリ・S.A
Remelluri Reserva Rioja DOC
Granja Ntra Sra. de Remelluri.S.A

レメリュリ2005年レゼルヴァ。
前のヴィンテージより更に良くなっている。

外観上はしっかりと濃く十分な風格。
果実・ヴァニラ・スパイス・ハーブ…と、
多くの香が湧き出してくる。

舌触り滑らかで旨み多く、凝縮感しっかり。
しかし圧倒してくるワインでなく、優しく柔らかく、
気持ち良い余韻を長く伸ばす。
時間が経つに従って、次々と
美しい姿を見せてくれる奥行きは見事。

17℃以上で飲みたい。
スペインの本当の美味しさを楽しませてくれる高級品。

 レメリュリは、現在スペインで最も注目すべき醸造家
=テルモ・ロドリゲスの実家。
親に乞われ醸造を手伝ったが、
1999年を最後に同醸造所を去った。

親は伝統的スペインの踏襲を、
テルモは世界品質を望んだ為、
道が合わなかったのではないかと思う。

歳月は流れ、スペインも世界も大きく変わり、
再び実家のワイン造りに手を貸す事になった。
互いの理想…スペインらしさの維持 &
世界市場に胸を張って出せる品質
…かつては不可能だった両立を
テルモの進化と、醸造経験が可能にしたに違いない。

レメリュリの畑は標高650mと高く、
区画を石垣で囲み、分割管理している。
平均樹齢50年以上の贅沢な葡萄樹を
25区画に分けて収穫・醸造し、
凝縮した高品質ワインを得る。

このワインはリリース直後ながら、5年経過している。
国内向は“グランリゼルヴァ”だが、
輸出向はランク・ダウンの“リゼルヴァ”表記。
「長く熟成したからといって良いワインになるとは限らない。
僕がワインの声を日々聞きながら決める」
…とは、いかにも彼らしい言葉。

葡萄比、テンプラニーリョ90%、ガルナッチャ5%、グラシアーノ5%。
小樽(仏産75%、米産25%)熟成は17ヶ月。
この2005年の評価は極めて高く、既に品薄。
美味しいスペイン、このワインに極まれり!

08-0314 夜、尾道の「バル・らぱん」へ行く Part.3

羅盤の針のように、踊る心と体…
続けてマエストロ・シエラを飲んでみる。

ボデガの名前は、職業に由来している。
1832年頃、当時有名なシェリーハウスの樽作りは全部任されていた…
という樽職人・シエラさんが興したから
この名前だと資料にある。

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フィノに続いては、当然ながらオロロソだ。
こちらは、アルコール度数が20%ある。
ちょっとキツいかな?と思ったけど、どうしてどうして…。

グラスに注げば深い琥珀色。
しかし、この香の高さは凄い。
バタースコッチの香に、スモーキーな要素が加わり、
もしかしたらこの樽が、そのままウイスキーのシングルモルトへ回されるの…
って思えるほどに燻系の香のニュアンスがある。

ソレラシステムで15年間の熟成は、ダテではない。
また、従来はぞんざいに扱われていたシェリーを
丁寧に流通させれば、このレベルになるのだ…
と確信させてくれた逸品。

オロロソ/マエストロシエラ 750ml【シェリー】
2,520円 (税込)

最後にペドロヒメネス。
今まで飲んだペドロヒメネスは、正直言って酷いモノが多かった。
無茶苦茶な甘さ、どんよりと濁った外観と味、
香は梅酒が古くなったような…っていう印象。
お前は腐ってるだろう…てグラスに何度呟いたことか。

しかし全く違う。琥珀色の深い色合いだがクリアーさがある。
ロースト系に加えて、イングリッシュトフィー、
オレンジなどの香が凝縮。

これが、ホンモノなんだなぁ…と感じさせてくれた香。
そして甘さが心地良い。

ペドロ・ヒメネス
マエストロシエラ 750ml【シェリー】
価格 2,520円 (税込)

締めに飲んだこのペドロヒメネス、ガトー・ショコラと合わせてみる。

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甘さが調和して、実に心地良し。
海の傍ら、尾道でほろ酔い加減になりながら、
傾けるシェリー。

船乗りになったような気分になりながら、
時計を見ると、おぉ!東向き電車の最終時間が近づいている。

慌てて店を出て、走る。
酔いを増幅させながら尾道駅に向かう。

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尾道駅のトイレの中に居た虫(※)
※画像をクリックすると大きく表示されます、虫が苦手な方は画像を開かないようご注意ください!

尾道発22:44っていうのはちょっと寂し過ぎる…。
23:54倉敷駅着。

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倉敷←1,110円→尾道

倉敷を19:10に出発だったから4時間弱のトリップ。
また行ってみたい…と感じさせる、
尾道、そして「らぱん」でした。

[The End]

06-08-28魅力的なスペインワイン [07] イベルノーブレ1996年 コセッチャ

スペインのワイン産地はリオハ、そしてナヴァラ…
というのがかつての定番でした。
そして1990年代中盤から注目を集めたのが、
この醸造所があるリベラ・デル・デュエロ地方です。

よく耳にする“イベリア”地方であり、
ワイン名は、それにノーブレ(貴族)と続けています。

同地の共同組合だった醸造所をベースとして、
国際マーケットに通用するワインを!という意気込みで
醸造家を招き入れ、すべてを刷新してスタートしたのです。

同地では降雨量は極めて少ないのですが、
貫流するデュエロ河のおかげで灌漑設備を必要としません。
また海抜800mなので、一日の温度差が激しく、
酸の生成に好適です。
土質は石灰質の赤土が主体であり、ほとんど
チント・フィノ(=テンプラニーリョ)が植えられています。
所有畑の樹齢は最高で100年を越しますし
平均40年程度という贅沢さです。

このような好素材・条件を取り揃えている所に
醸造家を招いたのですから、当然、年毎に品質レベルが上がり、
コンテストでも常勝のレベルに達しています。

この1996年はチント・フィノ90%、
カベルネソーヴィニヨン10%で、
甘ささえ感じさせてしまうほどのフルーツ味、
さらに時の積み重なりの中で煎茶のような芳香を浮かび上がらせ
角が取れてまろやかになっています。

40%OFF!抜け出せない魅力満載!
スペイン超熟成 赤6本セット

    
このセットの一本(右下がラベル)がイベルノーブレです。

オリが多目に出ていますので、お手元に届いたら少し立てて置き、
できればデキャンティングを。
17℃付近に設定すればラベルの絵のように、
収穫を祝う貴族になったような気分にさせてくれる1本です。

06-08-27魅力的なスペインワイン [06] マガーニャ1990年グラン・リゼルヴァ

“あの人が飲んだワイン”というのは、
ファンだったら気になりますし、
同じモノを飲んでみたくなったりするでしょう。

エディツィオーネをシューマッハが買う…と言うと、
壁に飾ってあるMOMOの革巻きハンドルを外してきて、
F1レースを夢見ながら横Gに体を傾け、
勝利の美酒にグラスを傾け…ってな具合です。

そんなイマジネーションを求めるならば、
このワインは、実に多くの有名人に
飲まれているので好適です。
なぜならば、スペイン王宮の晩餐会に
「国賓歓待用」として幾度となく登場したからです。

年号こそ違いますが、
1982年や1985年は、エリツィン元大統領や
高円宮御夫妻、フジモリ元大統領にも
振る舞われた実績を持ちます。

当時は通貨ペセタのレートが弱かったのと、
世界の引く手が今ほどではありませんでした。
が、今は入手が難しくなっています。

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ヴィーニャ・マガーニャ
メルロー グラン・リゼルヴァ[1990]

国の利害が衝突する事で、時として、
冷たく固い雰囲気さえ出てしまう晩餐会、
そんな空気を、風土の味わいと暖かみで、
和らげてしまう超実力派。

キメ細やかさと丸さは美しいメルローの典型、
16年を経た熟成感は、未体験の世界への誘い。

オリが多いのは、時の流れの確かな足跡、
味の深さの証拠。

できればデキャンティングを。
そして18℃以上でお召し上がり下されば、
気分はほぼ「国賓」レベルに到達できそうです。

06-08-26魅力的なスペインワイン [05] マガーニャ1991年リゼルヴァ

理想を求め、マガーニャ兄弟が植えたメルロー、
1968年から重ねた樹齢は、ワインに深みを与えていきます。
樹が太くなり、根を深く下ろし、
地の底のミネラル分を吸い上げるようになります。

高品質を目指すマガーニャ兄弟の日々の努力、
外来種を植えた事で浴びる冷ややかな視線、
1985年のスペインのDO加盟、
そんな流れの中で、葡萄の根は
ゆっくりと、ゆっくりと下へ伸びて行ったのです。

そして20年の齢を数える頃、
その品質は、他の追随を許さぬ領域へと到達、
最高の葡萄を実らせ続けるようになります。

そんな脂の乗った時に造ったこのリゼルヴァ。

セパージュは、
メルロー70%、
カベルネソーヴィニヨン15%、
カベルネフラン15%、
他5%

さらに長い樽貯蔵、そしてゆっくりとした瓶貯蔵。
1991年のナヴァラ地方は、とびきり良い年とは言えず、
グラン・リゼルヴァは生産されておらず、
事実上、マガーニャ醸造所の最高原料が
このリゼルヴァに惜しみなく使われています。

       
    ヴィーニャ・マガーナ
     リゼルヴァ[1991]
    ボデガス・マガーニャ

きめ細やかさと丸さはボルドー右岸にヒケをとらず、
16年を経た熟成感は、誰にも真似ができない境地。
知ってる人にしか飲ませたくない贅沢な味と香。

飲む前には3日以上瓶を立てて置き、
静かに栓を抜けばコルク周辺には酒石。
丁寧にデキャンティングしてグラスに注げば
縁に煉瓦色を帯びた緋色。

この色こそは
周囲に何が起こっても、
静かに根を伸ばし続けたメルロー葡萄の色、
ワインになって16年の時が積み重なった色、
周囲の冷ややかな目にも屈しなかった熱い心の色。

そして何よりも、私をナヴァラの大地へ運んでいく
美味しさの色…なのです。

06-08-25魅力的なスペインワイン [04] マガーニャ男爵

マガーニャ醸造所は、メルロー葡萄をメインに
ハイレベルなワインを造ります。

そして、この葡萄を使うとなれば、
必ず名前が出なければならぬ人物が居ります。
そう、シンデレラ造りの魔法使い、
カボチャを馬車に、作業服をドレスに変えてしまう男…

最高のメルローを目指す時、
ミッシェル・ロランとの出会いは
必然だったかも知れません。

彼をコンサルタントに迎え、最初に
世に送り出したのがこのバロン・ド・マガーニャです。
セパージュは、

メルロー65%、
カベルネ・ソーヴィニヨン20%、
シラー15%

所有畑のうち、特にミネラル分に富む
フィンカ・ラ・サルダと呼ばれる部分の
葡萄だけを使って造られています。

葡萄のペーハー値が高くなった時点で丁寧に収穫され、
熟成はアメリカとフランスの樽を混合して使います。
果実の凝縮した印象が強く、熟した感じも充分で、
複雑性もなかなかです。

バロン・ド・マガーニャ
フィンカ・ラ・サルダ
ボデガス・マガーニャ[1996]

いかがですか?
グラスに注ぎ揺らした時、その液体の向こうに
走っていくカボチャの馬車が見えますか…
乗っているのは残念ながらシンデレラでなく男…。
だけど田舎親父のはずが盛装した男爵。

走り去っていく余韻の中に不思議な暖かさを感じれば、
あなたも魔法にかかった一人です。
きっとマガーニャ兄弟の夢が見えるに違いありません。

06-08-24魅力的なスペインワイン [03] ディグナス

19世紀後半、ヨーロッパのワインを
壊滅的な状況に追い込んだフィロキセラ禍。

スペインでは、その後、ガルナーチャ葡萄を大量生産し、
樽売りするスタイルが定番となりました。

そこそこの技量とハートがある蔵元でも、
1980年代まで、量に頼る造り方が続きます。
が、自分の造ったワインに、
名前すら冠する事ができない状況を、
マガーニャ兄弟は1969年のスタート時点から否定します。

目指すものは、世界に通用するクオリティー、
土地と技と心を詰め込んだ最高品質のワイン。
その思いは非常に強く、
当時は認められなかった外来品種(=メルロー)を
自分達の故郷の葡萄畑に植えたのです。

メルローは世界に認められる素材ですが、
当時はスペインの原産呼称=DOを取得できず、
最下級ランクに甘んじるしかありません。

それでもマガーニャ兄弟は、方針を曲げる事なく、
さらなる理想を目指し、土壌の改善、摘み取り時期、
樽の比率(アメリカとリムーザン)など、
吟味を重ねていきます。

1985年、スペインはECに加盟、
メルローを使ってもDOが名乗れるように
法律の方が変わってしまいました。

故郷の畑=“DOナヴァラ”の名で、
グルメの定番・頽廃の悦楽…メルローワインが、
マガーニャ兄弟によって世界に雄飛する事になります。

スペイン国家の晩餐会に使われた事で、
注目度は120%状態?になりました。


ディグナス
ボデガス・マガーニャ[1996]

このディグナスは、メルロー葡萄の特性を
巧みに引き出したマガーニャの普及版として人気を博しました。
さらに1996年は、スペインのワイン生産地全般的に
非常に良い作柄として知られています。

よりフルーツの厚みと滑らかさが増し、
スパイス系のニュアンスを感じる仕上がりです。

メルロー60%、
カベルネフラン30%、
マルベック&マズエラ10%

ふくよかさはボルドー右岸に比肩、
だけど郷愁そそる土味香、
そして10年の時を経た今、
十分な熟成を楽しめるワインに成長しています。

設定温度は17℃以上。
ゆっくりと、ゆっくりとグラスを揺すって
空気に触れさせれば、
その一本の道はまっすぐに
美味しさへと私を誘うのです。

06-0823魅力的なスペインワイン [02] カーサ・グアルダ・セレクシオン

それはまだスペインがペセタという通貨だった時代…。
対外レートは弱含みのこの通貨のおかげで
この国の物は何でも安かった。

なぜこの品質が、この価格で?
驚きと共に抜くコルク、傾けるボトル、
流れ落ちる液体。そして空になっていくグラス。

ただ濃いだけではない。
いたずらに果実味が多いだけでもない。
タンニンが十分にあるだけでもない。

そこに織りなされる世界は
深く甘美で旨味に溢れていた。

どの国のワインでも成し得なかった
芸術的な世界。
いえ、そのワイン自体が
芸術そのものにさえ感じた。

ピカソもダリもガウディも
きっとこんなワインを飲みながら
作品を仕上げたに違いない…
なんて酔った頭で感じながら
横に突き出した太ももの上にボトルを載せ、
遠くを眺めるポーズをしてみました。

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感性に問いかける味と香、
複雑で深淵ながらも分かり易い。
理論の前に情熱。
そして感動と喜び。
本当に楽しませてくれる美味しさです。


カーサ・グアルダ
セレクシオン[1998]

しかし、美味しさを表現しようとすると
難しい言葉が並んでしまう。だから
こればっかりは、あの米国評論家のP氏の言葉を
お借りするしかありません。曰わく、

「足を使ってでも買え、ではなく、走ってでも買え!
ライバルに取られる前に。」

でも買った後は、きっと皆んな、
すぐに飲んじゃったんでしょうね。

06-0823魅力的なスペインワイン [01] カーサ・グアルダ・クリアンサ

濃かった。
太陽にローストされた葡萄の余裕の造り。
柔らかで目の詰まったタンニン、そして豊かなボディ。

あふれ出す果実味。
噛みしめられる…と表現したい旨味。

時の流れを凝縮。
3年そして5年、時には10年の貯蔵物と多く出会い、
時の流れの意味が分かったような気がしました。

樽使いの贅沢さ。
アメリカン・オークの甘い香に魅せられ、
時としてフレンチ・オークのスパイシーさも楽しめ、
貯蔵に伴う味の丸さと艶やかさを堪能できたのです。

何よりも、安価。
品質と内容の高さに比べて、価格は間違いなく安かった。

こんなスペイン美女達の、抜け出せない魅力にハマり込み、
私は次々と飲み漁りました。
飲めば飲むほど、流砂の奥へ落ちていく。
そんな退廃的な世界に酔い痴れる日々。
お前達さえ居てくれれば、と、
本心から思っていたのに…

気づいてみれば、いつの間にかお高くとまってる。
時の流れを経た、優しい丸さを持った者は居なくなった。
濃さがあれば熟成感がなく
樽の匂いが強ければ果実味が少ない…

昔のあの感触が忘れられず、同じ味香を求めたらならば
6~7年前の数倍を支払わねばならない。
この現実を簡単に受け止める事ができず、
違う世界に生きようとし始めました。

スペインの美女達の夢は覚めぬまま、
イタリアや南仏へと旅してしまったのです。

しかし常に心の中にあるのは、
あの乾いたメセタ平原、
村人330人全部が農協メンバーという
ラ・マンチャ農協が品質を求めて結成した
カーサ・グアルダ。

もとは農家から買い上げて樽で売るのが主流の農協。
だからほどほどの安ワイン。
それを一新、最上の品質を目指すことにしたのです。

葡萄は天と地からの恵み、その収穫物を
ぞんざいに扱う者が、自分の郷土を愛していると
言えるはずもないから。

グアルダは、スペイン国旗の黄色、
そして山の小さな家々の色、
風土に根ざした懐かしさを感じさせる色彩。
郷土とワインへの思い入れがあるかこそ
この名の下に集結したのです。

十分な濃度、熟してねっとり…と例えたいほどの果実味は、
葡萄を贅沢に詰め込んだ証です。
香に様々な果実や甘い樽香に加えてタールまで表れるのは、
スペインの代表品種=テンプラニーリョの古木と、
フランス系のカベルネソーヴィニヨンを巧みに
ブレンドしたからでしょうか、
それとも豊作年ならではの土味香…。


カーサ・グアルダ
クリアンサ[1997]

余韻の長さを楽しんでは次を注ぐ、
ついもう一杯を繰り返してしまいそうなワインです。

こんなワインを、じっと抱えていた私の姿は
傍らから見れば愚か者?
いえそれでも良いのです。
私の低温セラーこそは愛馬ロシナンテ、
美味しさ求めて戦うあなたの為に、
喜んでサンチョパンサになりましょう。

いざ参りましょう。
美味しさを隠している怪物へ一槍!

06-0821スカリ シェリー ハーフ瓶 ボデガ・マタドール(テルモ・ロドリゲス) セレブ向70年物シェリー

ハーフ瓶(375ml)であるこのシェリーの定価(10,070)円を聞いてまずビックリ!
70年物の樽をブレンド…という謳い文句をイブカりながら飲んでさらに驚き2倍!

これは…ウマい!

きっと二次対戦の音をボデガの外に聞きながら、
薄暗くひんやりとした空気の中で、
時の流れを重ねてきたのでしょう。

味はあくまでマイルドかつ滑らか。
若いシェリーの尖った印象はありません。
艶のある舌触りも嬉しいのですが、
小さな瓶から湧き出る香が部屋を満たします。

アーモンドやナッツ、バナナやリンゴなどの
フルーツ香が溢れて止まりません。
次の日の朝まで消えない香と味の凝集体、
その詰め込まれたものへの対価として、
この価格が高過ぎない事を実感できました。

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スカリ シェリー 375ml
ボデガ・マタドール

造り手は「ボデガ・マタドール」(Bodega matador)と称する醸造所です。

「マタドール」は、言うまでもなく闘牛士の事ですが、
スペインでは有名な、メンバー制の雑誌の名でもあります。
それは、セレブである上に、意識の高い
ライフスタイルを求める人だけを対象にしています。
毎年、同誌主催のアーティスト・オブ・ジ・イヤーに
選ばれた画家の画集と共に読者に送られます。

一方、スペインを代表する一流アーティストと、
ワイン・メーカーをリンクさせた、世界に
ひとつしかないワインを造ろうという計画が起こりました。

この醸造所の名は、雑誌の名をとり「ボデガ・マタドール」としました。
ワインの名にはその年のアーティスト名が与えられ(このシェリーはスカリー)、
エチケットにもそのアーティストの作品を使用します。
ワインは毎年異なる有名生産者によって造られ、
そのためワインの内容は変わりますが、常に超最高品質を目指し、
ワインとしてもアートとしても価値の高いレベルとなっています。

1999年はワインの企画責任をテルモ・ロドリゲスが務めています。
販売に関しては、非常に限られた生産量であるために、
雑誌のメンバー、博物館、予め割り当てを受けたレストラン、
そして国内外の極限られたワイン収集家たちへと送られています。

それぞれにボトル・ナンバーが打印されていますが、
極めて本数が少ない為、試飲した2本はNo.000050を中心にした、
三桁に届くか届かないものです。
シェリー・ファンは飲んで損はない究極の一本と言えるでしょう。